【1本目で迷ったら】初めてのロレックスの選び方|モデルより先に決めた7つのこと

ロレックスを1本目で選ぶとき、自分は「どのモデルにするか」から考え始めて、しばらく前に進めませんでした。サブマリーナーもGMTマスターIIも格好いいですし、デイトジャストのほうが仕事には合いそうな気もします。候補を眺めるほど、決め手がぼやけていきました。
結局、モデル名を比べるのをいったんやめて、決める順番を作りました。この記事は、初めてのロレックスを選ぶときに自分がやった手順を、2本買い終わった今の目で並べ直したものです。1本目はサブマリーナー デイト 126610LV(グリーンサブ)、2本目はGMTマスターII 126711CHNR(カフェオレ)で、どちらも正規店で買っています。
- 初めてのロレックスを決めるときの順番(7つ)
- ほしい機能から、見るコレクションを絞るやり方
- 予算を「定価+1割」で組んでおく理由
- 正規店・並行店・中古のどこで買うかの決め方
- 1本目の選び方で、2本目を買える時期が変わること

結論:モデルより先に、着ける場面と予算を決めます
先に答えを書きます。初めてのロレックスは、「いつ着けるか」と「いくらまで出せるか」を先に決めると、候補は2〜3本まで勝手に減ります。モデルの比較は、そのあとで十分でした。
逆の順番でやると、ずっと迷います。自分がそうでした。全部のモデルに良いところがあるので、比べ始めると終わりません。しかもマラソンをする場合、欲しいモデルが店に出てくるかどうかは自分では決められません。第一希望だけに絞って通うと、出てきた別のモデルを前に、その場で決められなくなります。
なので、この記事の手順は「理想の1本を見つける」ためのものではありません。店で「こちらならございます」と言われたときに、買うか見送るかを数秒で決められる状態にしておくためのものです。

1本目のときは、正直ここまで考えていませんでした。2本目を探すときに、やっと順番が見えてきた感じです。
最初に、いつ着けるかを書き出します
最初にやるのは、時計を着ける場面を紙に書き出すことです。平日の仕事、休日、旅行、冠婚葬祭。自分の1週間のどこに時計があるかを並べます。
自分の場合、いちばん多かったのは休日でした。キャンプが趣味なので、木や森と同じ緑の時計が欲しかったんです。会社の先輩がサブマリーナーを着けていて、格好いいと思ったのもあります。休日に気を遣わずに着けられて、少しくらい水がかかっても気にならないもの。そう書き出した時点で、候補はスポーツモデルに寄りました。
仕事の日にスーツで着けたい人なら、話は変わります。袖口に収まるかどうかが効いてくるので、厚みのあるダイバーズより、デイトジャストやオイスター パーペチュアルのほうが合うかもしれません。ここは人によって答えが逆になるところです。
1本目は、いちばん長く腕にある時計になります。「たまに着ける場面」に合わせて選ぶと、普段の日に浮きます。結婚式で格好がつくかより、週に何日も着ける場面で邪魔にならないかを優先したほうが、あとで後悔しにくいと思います。
書き出すときは、着けない場面も書いておきます
意外と役に立ったのが、着けない場面のほうです。自分は海外旅行にはロレックスを着けていかず、別の時計にしています。怖いからです。国内の旅行には着けていきます。こういう線引きを先に決めておくと、「旅行に強いGMTが必要か」のような迷いが1つ消えます。
ほしい機能で、見るコレクションを絞ります
着ける場面が決まったら、次は機能です。ロレックスのコレクションは、ざっくり言うと機能で分かれています。日付がいるか、回転ベゼルがいるか、もう1つの時間帯がいるか。これだけで、見るべき棚がかなり狭くなります。

- 時刻だけでいい:オイスター パーペチュアル、エクスプローラー、エアキング。日付の窓がないぶん文字盤がすっきりしています
- 日付がほしい:デイトジャスト。3時位置の日付をレンズで拡大して見せる、あの形です
- 回転ベゼルがほしい:サブマリーナー。日付ありのサブマリーナー デイトと、日付なしのサブマリーナーがあります
- もう1つの時間帯を見たい:GMTマスターII。24時間目盛りのベゼルと針で、2つ目の時刻を読みます
- ストップウォッチがほしい:コスモグラフ デイトナ。クロノグラフはここだけです
自分が1本目にサブマリーナー デイトを選んだのは、日付が欲しかったのと、回転ベゼルの見た目が好きだったからです。正直に書くと、回転ベゼルを潜水時間の計測に使ったことは一度もありません。機能を「使うかどうか」で選ぶと、だいたい要らないという結論になります。見た目として欲しいかどうかで決めて構わないと思っています。
ただ、日付だけは使うかどうかで決めたほうがいいです。毎日見るので、あると便利、ないと困る、がはっきり出ます。日付のあるモデルは、止まったときに日付まで合わせ直す手間も増えます。自分は2本とも日付ありで、2本を交互に着けていると、止まった方の日付を合わせるのがちょっと面倒です。
防水の数字は、着ける場面と照らし合わせます
機能の欄で、もう1つ見ておきたいのが防水性能です。サブマリーナー デイトは300m防水で、公式の技術仕様にもこの数字が出ています。自分はキャンプで雨に当たったり、手を洗うときに水がかかったりする前提で選んだので、ここは安心材料になりました。
ただ、防水の数字が大きいモデルほど、ケースは厚くなりがちです。シャツの袖口に入れたい人にとっては、300mの安心が逆に邪魔になることもあります。最初に書き出した着ける場面と、ここで突き合わせておくと迷いが減ります。
デイトナを1本目にするなら、長期戦のつもりで
クロノグラフが欲しくてデイトナを1本目に考えている人もいると思います。自分も今はステンレスのデイトナを探していますが、2026年9月には大丸東京で、入店の列に並ぶ前に断られました。在庫がないのではなく、そのモデルは出していない、という説明でした。
デイトナを第一希望にするのは止めません。ただ、第一希望だけで通うと、何十回通っても買えないことがあります。1本目にデイトナを据えるなら、第二希望を本当に欲しいモデルにしておくことのほうが大事だと思っています。

第一希望はGMTマスターIIでした。2つ目の時間帯を使う予定は、当時ほとんどなかったです。見た目で選んでいました。
ケースの直径は、数字で絞ってから腕で決めます
サイズの話は、ロレックスのケースサイズを公式サイトで調べた記事に細かく書きました。要点だけ書くと、ロレックスの公式サイトが出しているサイズの数字は、ケースの直径だけです。厚みもラグの長さも、公式の技術仕様には載っていません。
直径は、サブマリーナー デイトが41mm、GMTマスターIIとデイトナが40mmでした。デイトジャストは31・36・41、オイスター パーペチュアルは28〜41の5サイズ、エクスプローラーは36と40があります。名前に数字が入っているコレクションは、名前がそのまま直径です。
数字で絞れるのはここまでです。40mmと41mmで迷うなら、数字を眺めていても決まりません。袖口に入るか、ラグが手首からはみ出さないかは、腕に載せないと分かりませんでした。
自分は正規店で買うと決めていましたが、大きさを見るためだけに並行店にも行きました。正規店のショーケースに欲しいモデルが並んでいることは、まずありません。試着したいなら、在庫を置いている店に行くほうが早いです。シャツの袖がある服で行くと、袖口の収まりまで確かめられます。
素材は、まずステンレスで考えます
同じモデルでも、ステンレス、ステンレスと金のコンビ、金無垢で値段がまったく違います。1本目は、ステンレスから考えるのがいちばん迷いにくいと思っています。
理由は値段だけではありません。値上げのたびに、金の割合が多いモデルほど上げ幅が大きくなっています。2026年の改定では、6月にステンレスが据え置きだったのに対して、コンビや金無垢は上がりました。コンビや金無垢を狙うと、マラソン中に予算を超えてしまうことがあります。
自分の2本目のカフェオレは、ステンレスとエバーローズゴールドのコンビです。買ったときの定価は2,675,200円でした。その後の改定で、2026年6月には2,981,000円になっています。2本目で予算に余裕があったから選べた素材で、1本目にこれを狙っていたら、たぶん予算が足りずに途中で止まっていました。
金が入ると、腕に載せたときの重さも変わります
素材で変わるのは値段だけではありません。重さもです。公式の技術仕様に重さのグラム数は出ていませんが、ステンレスと金無垢を店で持ち比べると、差は手にはっきり伝わってきます。毎日着けるつもりの人は、値段の前に、一度は手に持ってみることをおすすめします。重さが気になるかどうかは、人によってまったく違うからです。
予算は「定価に1割足した額」で組みます
予算の決め方で、自分がいちばん大事だと思っているのがここです。狙うモデルの今の定価に、1割足した額まで払えるかを先に決めておきます。

グリーンサブの定価は、販売店や買取店が公開している記録を並べると、2020年の発売時に約101万円、2024年1月に1,555,400円、2026年1月に1,764,400円です。改定は年に1〜2回入っていて、1回で1割近く上がった年もありました。
マラソンは数か月かかることがあります。始めたときの定価で予算を組むと、改定をはさんだ瞬間に足りなくなります。自分は1本目の予算を200万円にしていました。定価は155万円台だったので、改定が入っても届く余裕がありました。この余裕があったから、焦らずに通えた気がしています。
カードの利用枠も、このときに確認します
正規店での支払いは、本人名義のクレジットカードが基本です。150万円を超える決済は、普段の利用枠では通らないことがあります。店で買えると言われてから枠が足りないと分かっても、その場では間に合いません。自分がやった準備はロレックスの支払い方法はカードか現金かの記事にまとめています。

予算を決めたら、その額をスマホのメモに書いておきました。店で迷ったときに見返すためです。1回だけ、見返して助かりました。
どこで買うかを決めます
買う場所は、大きく分けて正規店、並行店、中古店です。どこで買っても同じロレックスですが、払う金額と手間がまったく違います。
自分は2本とも正規店で買いました。理由は金額です。定価155万円で買ったグリーンサブの買取価格が、2025年1月の時点で255万円でした。並行店で同じものを買っていたら、その差額をこちらが払う側に回っていたことになります。このあたりの考えはロレックスマラソンの価値を考えた記事に書きました。
その代わり、正規店は時間がかかります。1本目は18日通いました。欲しい日に買えるわけではなく、店にあって、売ってもらえた日にだけ買えます。時間よりお金を惜しむ人には正規店が合いますし、お金より時間を惜しむ人には並行店や中古のほうが合うと思います。
正規店で買うときに求められるもの
正規店で買う場合、購入の場では顔写真付きの身分証を見せて、支払いは本人名義のクレジットカードになります。現金との併用はできますが、現金だけで払うことはできません。1回の来店で買えるのは1人1本です。第一希望と第二希望が同じ日に出てきても、選べるのはどちらか1本だけでした。
もう1つ、正規店で買う意味は「定価と相場の差」で決まります。この差は、いつも同じではありません。定価だけが上がって相場が止まれば差は縮みますし、相場が先に動けば開きます。マラソンを始める前に、狙うモデルの今の定価と今の相場を、同じ日に並べて見ておきます。去年の差をあてにして走り始めると、買えたころには思ったより差が小さかった、ということが起こりえます。
中古を選ぶなら、保証書の有無を最初に見ます
中古で買う場合、気にしてほしいのは保証書(ギャランティカード)です。ロレックスの5年保証は、保証書がないと使えません。箱やタグは売るときの値段に効く付属品ですが、保証書だけは性質が違います。付属品ごとの意味と、認定中古と一般の中古の違いは付属品は何を残せばいいのかの記事で詳しく書いています。
中古でもう1つ見ておきたいのが型番です。公式サイトに載っているのは現行モデルだけなので、同じ「サブマリーナー」でも、一世代前の型番は直径やブレスレットが違うことがあります。型番の頭が126・226・228・336なら今の世代、116・216・114・118や5桁なら一世代前、と覚えておくと、中古の値札を見たときに判断が早くなります。
第一希望と第二希望を決めておきます
ここが、自分がいちばん失敗したところです。1本目のときの第一希望はGMTマスターII 126720VTNR、左リューズのレフティーでした。グリーンサブは第二希望です。
通っているうちに、店員さんから「GMTは切らしていますが、グリーンサブならございます」と言われました。第二希望まで決めてあったので、その場で買うと決められました。ここで迷っていたら、たぶん次はありませんでした。
ただ、うれしかったのと同時に、GMTを一度も腕に通さないまま走り終わったことは、そのあとずっと残りました。2本目にGMTマスターIIを選んだのは、この未練が出発点です。第二希望を決めておくのは大事でした。でも、第二希望を本当に欲しいと思えるかどうかまでは、あのとき突き詰めていなかったと思います。
なので今は、第二希望を決めるときに「これが第一希望より先に出てきても、満足して帰れるか」を自分に聞くようにしています。うなずけないモデルは、第二希望から外します。
マラソンでの希望の伝え方や通い方は、ロレックスマラソンのコツと頻度の記事に書いています。

グリーンサブに不満はまったくないです。むしろ一番着けています。それでも「あっちも欲しかった」は、別の気持ちとして残るんですよね。
1本目の選び方で、2本目を買える時期が変わります
1本目を選ぶ段階で、もう1つ知っておいてよかったことがあります。購入制限です。正規店では、1本買うと次に買えるまでの期間が決まっています。買ったときに店員さんから自分の場合の説明があるので、買った人が迷うことはまずありません。迷うのは、まだ買っていないときです。

- どのモデルを買っても、次に買えるのは6カ月後
- 同じ品番をもう一度買えるのは1年後
- 指定モデルを買ったあと、ほかの指定モデルは1年後
- 指定モデルを買ったあと、同じ品番は5年後
指定モデルには、デイトナやサブマリーナー、GMTマスターIIの一部が入っています。自分の1本目の126610LVも指定モデルです。1本目に指定モデルを選ぶと、2本目にほかの指定モデルを狙えるのは1年後になります。
自分の2本目のカフェオレは指定モデルではありません。1本目から1年たっていない時期に買えたのは、そのおかげです。逆に第一希望だった126720VTNRを2本目でも追いかけていたら、指定モデルの1年に引っかかっていました。
2本目のことまで考えて1本目を選ぶ人は、たぶん少ないと思います。自分も考えていませんでした。それでも、「1本目が指定モデルかどうか」だけは、買う前に店で聞いておくと後が楽です。ルールの全体はロレックスの購入制限を解説した記事に、自分の2本を当てはめた結果と一緒にまとめています。
買えると言われたら、その場で確かめること
順番どおりに決めてきても、最後の数分は舞い上がります。自分もそうでした。なので、買えると言われたときに確かめることを先に書いておきます。
- 店員さんが出してきた時計の型番が、自分の欲しい型番と一致しているか(色違いは品番が別です)
- 保証書に、型番・シリアル番号・購入日・販売店の名前が入っているか
- 購入制限の説明で、次にいつから買えるか
- 箱、冊子、タグ、余りコマまで受け取ったか
いちばん大事なのは保証書です。5年保証が使えるかどうかがここで決まり、なくしても再発行はできません。自分は家に帰ってから、保証書もほかの付属品も全部まとめて箱の中に入れてしまっています。売る予定はありませんが、付属品は売るときの値段に効くので、1か所にまとめておけば探す手間がありません。
購入制限の日付は保証書の購入日から数えます。保証書をしまい込む前に、購入日と型番だけスマホのメモに残しておくと、2本目を考え始めたときに箱を開けずに済みます。
買ったあとにかかるお金も、少しだけ見ておきます
予算を考えるときに、本体の値段だけを見ていました。買ったあとにかかりそうなお金を考えたのは、1本目を買って家に帰ってからです。
いちばん大きいのはオーバーホールです。自分は2本ともまだ一度も出していません。費用は見積もりを取るまで分からず、公式サイトに金額は出ていません。出す間隔や相場を調べた結果はロレックスのオーバーホール頻度を調べた記事に書きました。何年か先に、まとまった出費が来ると思っておくくらいでちょうどいいです。
保険とワインディングマシーンは、自分は使っていません。保険は家財保険でどこまで補償されるかを調べたうえでかけず、そのかわり家の置き場所を変えました。判断の中身はロレックスに保険は必要かの記事にあります。ワインディングマシーンは、2本を交互に着けていれば止まる前にどちらかが腕に戻るので、買わずに済みました。こちらはワインディングマシーンは必要かの記事で計算しています。
どれも買う前に決めておかなくても困りません。ただ、予算を「定価+1割」で組むときに、その1割の中から維持費まで出すつもりでいると、あとで苦しくなります。本体の予算とは別の財布で考えておくほうが、自分には合っていました。
2本目を持ってから分かった、1本目の選び方
2本持ってみて、1本目の選び方について考えが変わったところがあります。
1本目は、迷ったら一番好きな見た目のものを選んでいいと思っています。自分の場合、グリーンサブは2本のうちでいちばん着けている時計です。キャンプにも休日にも着けていくので、腕から外れている日のほうが少ないくらいです。色から選んだ時計が、結果的に一番出番が多くなりました。
一方で、2本目を選ぶときには「1本目と役割が重ならないこと」を基準にしました。色、ケース径、機能、着ける場面。このどれかが1本目とかぶっていたら外す、という決め方です。グリーンサブとカフェオレは、ベゼルの色も、直径も、増える機能も違います。休日は1本目、旅行や出張は2本目と、着ける日が自然に分かれました。
この話の詳しいところはロレックスの2本目は何を選ぶかの記事に書いています。1本目を選ぶ段階でここまで考える必要はありません。ただ、1本目と同じ系統の色違いを2本目にすると、どちらかが箱の中で止まりやすくなります。いつか2本目が欲しくなりそうな人は、頭の片すみに置いておいてください。
今の自分は、デイトナを探しています。2026年9月には大丸東京でデイトナが買えないと言われた日のことも書きました。3本目になると、選び方よりも、買えるかどうかの話のほうが大きくなってきます。
先にモデルを決めていい人、順番に決めたほうがいい人
全員がこの順番を守る必要はありません。最初から欲しいモデルがはっきりしている人は、そのモデルを目指せば十分です。
まとめ
初めてのロレックスは、モデル名から考えるとなかなか決まりません。自分が最終的にやったのは、着ける場面、機能、直径、素材、予算、買う場所、第一・第二希望の順に決めていくことでした。この順番で決めると、店で「こちらならございます」と言われたときに、その場で答えを出せます。
1本目を選ぶときに後から効いてくるのは、予算の余裕と、第二希望を本当に欲しいと思えるかどうか、それと購入制限の3つ目でした。どれも、買ってからでは直せません。
これから1本目を探す人は、まず自分の1週間を書き出して、時計を着ける日に丸を付けてみてください。丸がいちばん多い場面に合うモデルが、たぶん1本目です。









