【怖さは消えません】ロレックスの普段使いは怖いのか|傷・盗難・ぶつけるを分けて、外す場面を先に決めました

ロレックスは、着けて出かけるのが少し怖い時計です。ドアノブに当てないか、電車で誰かに見られていないか、外したときにどこかへ置き忘れないか。高い時計を買ったのに、着けている時間のほうが落ち着かない、ということが起きます。
いまはグリーンサブ(サブマリーナー)とカフェオレ(GMTマスターII)の2本を持っていて、国内の外出や旅行には着けて出かけています。ただ、怖さが消えたわけではありません。海外旅行には、怖くて今も着けていけません。
ここからは、ロレックスの普段使いで感じる「怖い」を中身ごとに分けて、自分がどこで線を引いたかを書きます。怖さを分けて考えると、着けて出かけられる場面はかなり増えます。
- ロレックスの普段使いが怖い理由を、4つに分けて考える方法
- 傷・ぶつける・盗難・人目それぞれで、自分が決めた対策
- 着けていく場面と外す場面の線引き(図あり)
- いちばん危ない「外した瞬間」にやっていること
- 怖くて家に置きっぱなしにすることの困りごと

結論:怖さは消えないので、外す場面を先に決めてから着けています
先に結論を書きます。ロレックスは普段使いして大丈夫な時計です。オイスターケースは日常の衝撃や水から中身を守るつくりで、公式もシャワーやスポーツでの着用に触れています。壊れやすさの意味で怖がる必要は、思っていたより小さかったです。
それでも怖さが残るのは、怖さの正体が時計の丈夫さではないからでした。自分が怖かったのは、壊れることよりも、なくすことと盗まれることでした。こっちは時計がどれだけ頑丈でも防げません。
なので、「どこでも着ける」でも「大事にしまっておく」でもなく、外す場面を先に決めておくことにしました。着けるかどうかを毎回その場で迷うから怖いのであって、決めてしまえば迷う回数が減ります。
「怖い」の中身は4つに分かれました
ひとくちに「着けるのが怖い」と言っても、中身はばらばらです。自分の場合は書き出すと4つになりました。分けてみて分かったのは、それぞれ打てる手がまったく違うことです。
傷がつくのが怖い
いちばん最初に感じるのがこれだと思います。ただ、傷は着けていれば必ず入ります。防ごうとすると着けられなくなるので、4つの中でいちばん「あきらめる」寄りに置きました。
ぶつけて壊すのが怖い
傷とは別に、強くぶつけて中の機械を傷めるのが怖い、という気持ちです。これは場面がかなり限られているので、作業の前に外せばだいたい避けられます。
盗まれる・なくすのが怖い
4つの中で、いちばん取り返しがつかないのがこれです。傷やぶつけは直せますが、なくした時計は戻ってきません。自分は時計に保険をかけていないので、なおさらここを重く見ています。
人に見られるのが怖い
「見せびらかしていると思われないか」「狙われないか」という怖さです。前者は気持ちの問題で、後者は盗難の話につながります。

分けてみたら、怖がる順番がはっきりしました。傷はあきらめる、ぶつけは避ける、なくすのだけは本気で防ぐ、という順番です。
傷は防げないので、気にしない側に寄せました
傷については、早い段階で「入るもの」と決めました。風防はサファイアクリスタルで、かなり硬い素材です。普段使いで目に見える傷が入りやすいのは、風防よりもブレスとケースの金属部分のほうです。机に手を置いたとき、カバンの金具に当たったとき、ブレスの側面に細いスレ傷が少しずつ増えていきます。
これを消そうとすると研磨の話になります。ただ、研磨は傷を埋めているわけではなく、表面を薄く削って仕上げ直す作業です。何度も頼めば、そのぶん金属は減ります。詳しくはロレックスの研磨はするべきか、の記事にまとめていますが、自分はいまのところ研磨は頼まないつもりでいます。
自分で磨くのもやめました。市販のクロスで目立たなくはできても、ポリッシュとサテンの境目を崩すと、むしろ傷より目立ちます。
新品の状態を保とうとすると、時計を守るために腕をかばって歩くことになります。それだと何のために買ったのか分かりません。

傷はその時計を使ってきた分だ、と思えるかどうかで、普段使いのしやすさがだいぶ変わると思います。売るときの値段を最優先にするなら、また別の話になります。
ぶつける怖さは、作業の前に外せばだいたい消えます
ロレックス公式の「お手入れ」のページでは、スポーツやジムでの着用についても、オイスターケースが衝撃から守ると書かれています(自宅での手入れはロレックスの洗浄は自宅でどこまでやれるかにまとめました)。ふだん歩いたり、デスクで仕事をしたりする程度で壊れる時計ではありません。
それでも外すようにしているのは、次のような場面です。
- 重い荷物を運ぶとき(引っ越しや、大きな買い物の持ち帰りなど)
- 工具を使う作業や、家具の組み立て
- ドアや車のトランクを何度も開け閉めする作業
- 手首に強い振動がかかる作業
共通しているのは、手首を硬いものにぶつける回数が多いことです。ぶつけたときに困るのは傷よりも、強い衝撃で精度が乱れたり、部品を傷めたりすることです。そうなると、オーバーホールより先に修理の話になります。
保証についても触れておきます。ロレックスの国際保証は5年ありますが、これは製造上の不具合に対するものです。自分でぶつけた・落とした破損まで面倒を見てもらえると考えるのは無理があります。細かい条件は保証書と正規店で確かめてください。
万一ぶつけて調子が悪くなったときの出し先は、ロレックスの修理はどこに出すかに書いています。自分のグリーンサブもカフェオレも、オーバーホールにはまだ一度も出していません。
盗難・紛失がいちばん現実的な怖さでした

4つの怖さのうち、自分がいちばん重く見ているのがここです。考えてみると、時計がなくなるのは着けているときより、外して置いたときです。洗面台、ホテルのテーブル、ジムのロッカー、手を洗うために外したトイレ。腕にあるうちは、意外となくしません。
なので、外すときは上の3つを手順にしておくのがいいと思っています。外す前に置き場所を決めて、置いたら手で触って確かめて、立ち去る前にもう一度見ます。地味ですが、「とりあえずここに置く」をやめるだけで、置き忘れはかなり防げます。
もう1つ、外に着けて出た時計は、家財保険の補償から外れやすいことも知っておいたほうがいいです。自分は時計に保険をかけていません。そのかわり、自宅の置き場所を変えることを先にやりました。型番とシリアル番号も、時計とは別の場所に控えておくのがおすすめです。保険を検討した経緯はロレックスに保険は必要かに書いています。
盗まれたときの手順はロレックスが盗まれたらやることにまとめました。番号を控えてあるかどうかで、盗まれたあとに打てる手がかなり変わります。普段使いを始める前に、これだけは済ませておくのがおすすめです。
海外旅行に着けていかないのも、同じ理由です。盗まれたあとの手続きが、日本の中の話だったからです。国内なら警察への届け出も、買取店で見つかったときの返還の仕組みも使えます。海外ではそこが一気に分からなくなります。詳しくは海外旅行にロレックスは着けていかない、の記事に書きました。

海外に着けていけないのは、少しもったいない気もします。ただ、旅行先で手首ばかり気にしているよりは、置いていって気楽に歩くほうを選んでいます。
人目の怖さは、自分の側でかなり減らせます
「見せびらかしていると思われないか」については、そこまで気にしなくていいと思っています。腕時計は袖口に半分隠れていて、ブランドまで見ている人はそう多くありません。話題にしなければ、時計の話になることもほとんどありません。
気をつけたいのは、自分から見せる場面です。SNSに時計の写真を載せるとき、保証書やシリアル番号が写り込んだ写真は上げないほうがいいです。誰が持っているか、どこで撮ったかと一緒に出てしまうと、人目の怖さが盗難の怖さに変わります。
人混みの中で、手首をむき出しにして長時間スマホを見る、といった場面も減らしたほうがいいです。狙う側から見えている時間を短くする、というだけの話です。
水と磁気は、目に見えないので先に線を引きました
4つとは別に、目に見えない怖さもあります。水と磁気です。水については、公式の案内で着けたままシャワーを浴びても大丈夫とされています。海に入った日は、真水で塩と砂を流すように書かれています。
一方で、温泉とサウナについては公式に記述が見つかりませんでした。熱でパッキンに負担がかかりそうなことと、温泉の成分で金属が変色しそうなことから、温泉とサウナでは外すようにしています。外したら、ここでも置き場所の問題が出てきます。宿の部屋に置いていくか、鍵のかかるロッカーに入れるかを先に決めてから入ります。
磁気は、気づいたら時計が急に進んでいた、という形で出てきます。スマホやタブレットのカバー、バッグの磁石の留め具がよくある原因です。確かめ方と、どれくらい離せばいいかはロレックスの磁気帯びを確かめる手順に書きました。スマホと同じポケットに入れない、くらいの線引きで十分だと思っています。
着けていく場面と、外す場面の線引き

ここまでの話を、場面ごとに並べるとこうなります。
着けていくのは、国内の外出と旅行・出張です。シャワーも公式の案内どおり、着けたままで気にしていません。外すのは、海外旅行、温泉とサウナ、重い荷物や工具を使う作業、それから外したら自分の手元から離れてしまう場所です。
自分がいちばん大事だと思っているのは、右の「迷ったら外す」の列です。人混みで寝てしまいそうな長距離の移動、酔って帰りそうな飲み会、初めて行く場所で預け先が分からないとき。迷った時点で外しておけば、その日はずっと手首を気にせずに済みます。
この線引きは人によって変わって当然です。ただ、線を引いておくこと自体は誰にでも効くと思います。怖いのは、着けるか外すかをその場で決めなければいけないときでした。
怖くて家に置きっぱなしにするのも、それはそれで落ち着きません
逆に、怖いからといって家にしまいっぱなしにすると、別の困りごとが出てきます。
まず、時計が止まります。自分の2本はどちらもパワーリザーブが約70時間で、着けずに置いておくと3日ほどで止まります。止まるたびに時刻と日付を合わせ直すことになり、日付の合わせ方には気をつける時間帯の話もあります(詳しくはロレックスの日付変更禁止時間の記事)。止めないためにワインディングマシーンを買うかも考えましたが、ロレックスにワインディングマシーンは必要かに書いたとおり、自分は買いませんでした。
それから、しまっておく時計も盗難のリスクから自由ではありません。家に置いていても、置き場所が分かりやすければ持っていかれます。結局、着けていても置いていても、「どこにあるかを自分で管理する」という話に戻ってきます。
付属品は箱ごとしまっていますが、時計本体まで箱に入れて眠らせておくのは、自分には合いませんでした。18日通って買った1本目も、入店5回で買った2本目も、着けて出かけるために買った時計です。

しまっておくと、たまに着ける日がかえって緊張すると思うんです。ふだんから着けて扱いに慣れたほうが、怖さは薄れていくはずです。
まとめ:怖いのは時計の丈夫さではなく、外したあとでした
ロレックスの普段使いが怖いと感じたら、その「怖い」を4つに分けてみてください。傷は防げないので割り切ります。ぶつけるのは、作業の前に外せば避けられます。盗難と紛失だけは、外した瞬間の手順と番号の控えで本気で防ぎます。人目は自分の側で減らせます。
そのうえで、着けていく場面と外す場面を先に決めておきます。これだけで、着けて出かけられる日はかなり増えます。自分は今も海外には着けていけませんが、国内の外出や旅行には着けて出かけています。
まだ番号を控えていない場合は、先にロレックスが盗まれたらやることを読んで、保証書の型番とシリアル番号を別の場所に残しておいてください。普段使いを始めるのは、そのあとで十分です。









