ロレックス
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【道具はスマホと紙だけ】ロレックスの精度を自分で測る手順|公式の-2〜+2秒と何を比べるか

claude
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ロレックスの精度で困ったのは、ずれているかどうかが自分で判断できないことでした。朝に見たときは合っている気がして、夜に見ると1分くらい進んでいる気もします。気のせいかもしれません。そのまま何ヶ月も過ぎていました。

結論を先に書きます。日差はスマートフォンと紙が1枚あれば4日で出せます。測定器を買う必要も、時計店に持ち込む必要もありません。やることは、毎日決まった時刻に2つの時刻を並べて読んで、最後に引き算するだけです。

自分はロレックスを2本持っていますが、どちらもオーバーホールに出したことがありません。つまり精度が落ちているのかどうかを、数字で確かめたことが一度もない状態です。出すか出さないかを決める前に、手元で測れるところまでは測っておこうと思って、手順をまとめたのがこの記事になります。

この記事でわかること
  • ロレックス公式が書いている精度の数字と、それが2つある理由
  • スマートフォンと紙だけで日差を出す、4日ぶんの手順
  • 出た数字が大きかったときに、最初に疑うところ
  • 自分で手を出していい範囲と、正規サービスに任せる線
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公式が言っているのは「-2〜+2秒」ですが、数字はもう1つあります

測る前に、何と比べればいいのかをはっきりさせておきます。ロレックスの公式サイトには、精度の数字が2か所に出てきます。同じ時計の話なのに、書いてある秒数が違います。

ロレックスの精度の基準。ムーブメント単体は-4〜+6秒、完全に組み立てたあとは-2〜+2秒
検査が2回あって、通す基準がそれぞれ違います

1つ目は、ムーブメント単体の検査です。ここで求められるのは日差-4〜+6秒以内。2つ目は、ケースやブレスまで全部組み上げたあとの検査で、こちらが日差-2〜+2秒以内です。公式サイトには、この2回の検査を通すことで-2〜+2秒を保証している、という書き方がされています。

つまり手元にある時計に当てはまるのは、後者の-2〜+2秒のほうです。ただしこれは工場を出たときの基準であって、何年使ったあとも-2〜+2秒でいる約束ではありません。ここを混ぜて考えると、数秒ずれただけで壊れたと思うことになります。

ちゅけ
ちゅけ

自分はずっと「ロレックスは±2秒」とだけ覚えていて、検査が2回あることを知りませんでした。買ってから知りました。

測り方は、公式サイトを探した範囲では見つかりませんでした

基準の数字は公式に書いてあります。では測り方はどうか、と思って探したのですが、自分で日差を測る手順を書いたページは見つけられませんでした。精度のページにも、時計製造のページにも、測定の話は出てきません。

公式が書いているのは、5年間の保証が付くことと、10年ごとのオーバーホールを推奨していることくらいです。精度が気になったら持ってきてください、という設計なのだと思います。実際それが正しいのですが、持っていく前に自分の時計が何秒ずれているのかくらいは、言えるようにしておきたいと思いました。

なので以下の手順は、公式の案内ではありません。自分が測るために組み立てたやり方です。そのぶん、機械には一切触れない方法にしてあります。

測る前に決めておくことが3つあります

先に決めておかないと、4日ぶん測り終えてから数字が使えないことに気づきます。そうなると、また4日やり直しです。

比べる相手は、秒まで合っている時計にする

基準にするのは、スマートフォンの時計で十分です。電波やネットワークで時刻を取っているので、秒のずれはまず問題になりません。電子レンジの表示や、壁掛けの時計を基準にするのはやめてください。それ自体がずれているので、何を測っているのか分からなくなります。

もう少しきっちりやりたい場合は、日本標準時を表示するサイトを開いておくと、秒の切り替わりが大きく出るので読みやすいです。自分はスマホの時計アプリをそのまま使っています。

日数は最低でも3日、できれば4日

1日だけだと、読み取りの誤差がそのまま結果になります。秒針の位置を1秒読み間違えると、日差が1秒変わってしまうからです。3日測って3で割れば、読み違いの影響は3分の1になります。

自分は4日でやることにしました。途中で1日飛ばしても、残りで計算できるからです。1週間続ける必要はないと思います。

夜の置き方を、測っている間だけは固定する

機械式時計は、置く向きによって進み方が変わります。姿勢差と呼ばれているもので、文字盤を上にして置いた日と、リューズを上にして立てかけた日とでは、出てくる数字が違います。

日によって置き方がバラバラだと、その差が日差に混ざります。測っている4日間だけは、同じ向きで置くようにしてください。自分は文字盤を上にして置く形に決めました。

実際の手順は、4日で終わります

用意するものは、スマートフォンと、メモできる紙かアプリだけです。時計には一切触りません。リューズも回しません。

ロレックスの日差を測るための記録欄。日付、基準の時刻、時計の時刻、ずれ、前日との差、夜の置き方
この6つの欄を4日ぶん用意しておけば足ります

1日目:同じ瞬間の時刻を2つ書く

スマートフォンの時計と、ロレックスの文字盤を並べて見ます。スマホの表示が00秒に変わった瞬間に、時計の秒針がどこを指しているかを読みます。たとえばスマホが21時00分00秒のとき、秒針が3秒の位置にあったら、その日のずれは「+3秒」です。

紙には、日付と基準の時刻と、読み取ったずれの秒数を書きます。この時点では日差はまだ出ません。あくまで出発点の記録です。

時刻は何時でも構いませんが、毎日同じ時刻にできる時間帯を選んでください。自分は寝る前に読む形にしました。朝と夜で読む時刻がばらつくと、そのぶんが誤差になります。

2日目から4日目:同じことを繰り返す

やることは1日目と同じです。スマホが00秒になった瞬間の秒針の位置を読んで、紙に書きます。読んだ数字が+5秒、+7秒、+9秒と増えていけば進んでいる時計、減っていけば遅れている時計です。

ここで大事なのは、途中で時刻を合わせ直さないことです。合わせた瞬間に、それまでの記録が使えなくなります。気になっても4日間は放っておいてください。

ちゅけ
ちゅけ

時刻を合わせるのは癖になっているので、これがいちばん危ないところだと思っています。測っている間は、記録用の紙を時計のそばに置いておくといいです。

最終日:差を日数で割る

4日目のずれから1日目のずれを引いて、経過日数の3で割ります。1日目が+3秒、4日目が+12秒だったなら、差は9秒。9秒÷3日で、日差は+3秒です。

符号は取り違えやすいところです。進んでいるときは+、遅れているときは−と、毎日その場で書いておいてください。あとから思い出して付けようとすると、だいたい分からなくなります。

出た数字は、1か月あたりに直すと判断しやすくなります

日差+3秒と言われても、それが困る数字なのかどうかはピンときません。自分は、1か月と1年でどれだけずれるかに直してから考えるようにしました。

ロレックスの日差を1か月と1年のずれに換算した表。±2秒なら1か月で約1分
日差を30倍すれば1か月、365倍すれば1年のずれになります

公式の基準どおり日差2秒で動いていれば、1か月で約1分、1年で約12分のずれに収まります。日差5秒なら1か月で約2分半。ここまでは、月に1回合わせ直せば気にならない範囲だと思います。

問題になるのはその先です。日差20秒だと1か月で約10分ずれます。待ち合わせに影響する大きさなので、毎週合わせ直すことになります。日差60秒まで行くと1か月で約30分で、これはもう機械式時計として動きが変わっていると考えたほうがいいです。

-2〜+2秒を外れても、すぐ故障ではありません

測ってみて+5秒だった、という結果が出たときに慌てないでほしいところです。先に書いたとおり、-2〜+2秒は出荷時の検査基準であって、使っている間ずっと保証される数字ではありません。

それに、4日間の測定には測り方の誤差も乗っています。秒針の読み取りで毎回1秒ずれていれば、それだけで日差は1秒近く動きます。数秒の違いを深刻に受け取る必要はありません。

自分の中では、日差が1桁で収まっているなら様子見、2桁に乗ったら理由を探す、という線を引きました。根拠は上の換算表だけです。ここは人によって感覚が違うところだと思います。

型番によっては、比べる基準がそもそも違います

ここまで-2〜+2秒を基準に書いてきましたが、これが当てはまるのは今のロレックスの話です。20年前のモデルに同じ数字を当てるのは無理があります。

見分け方は型番の頭です。126や226、228、336で始まるものが新しい世代で、116や216、118、114、それに5桁のものは一世代前になります。保証書か、ラグの間に刻まれた番号で確認できます。

一世代前のモデルが当時どの基準で検査されていたのかは、公式サイトを見た範囲では分かりませんでした。今の-2〜+2秒という書き方になったのが比較的新しいことは確かです。なので古いモデルの場合、他人の基準と比べるより、自分の時計の前回の数字と比べるほうが意味があります。

中古で買った場合も同じです。前のオーナーがどう使っていたかも、いつ整備したかも分かりません。1回目の測定は評価ではなく、基準点を作る作業だと思ったほうがいいです。1回測っただけでは、良いも悪いも言えません。

日差が大きいときに、順番に疑うもの

測った数字が思ったより大きかったとき、いきなり修理に出す前に確かめられることがあります。自分で対処できる順に並べます。

1つ目:ゼンマイが巻けていない

いちばん多いのがこれだと思っています。自動巻きは腕の動きでゼンマイを巻くので、着けている時間が短いと巻き上げが追いつきません。巻き上げが足りない状態では、精度は本来の数字より悪く出ます。

デスクワーク中心で腕をあまり動かさない日が続くと、着けていても巻き足りないことがあります。2本以上持っていて交代で着けている場合は、さらに起きやすいです。ここはロレックスにワインディングマシーンは必要かを2本持ちで計算した記事で、パワーリザーブが約70時間あることと、着け方によって止まるかどうかが変わることを書いています。

測る前の2日間くらいは、なるべく毎日着けておくと条件が揃います。巻き上げを整えてから測り直すだけで、数字が変わることがあります。

2つ目:磁気を帯びている

磁気を帯びると、進み方が急に変わります。ノートパソコンのスピーカー部分、スマートフォンのマグネット式ケース、バッグの磁石留め、iPadのカバー。日常で時計を置く場所の多くに磁石が入っています。

見落としやすいのがワイヤレス充電器です。スマートフォンを固定するために、中に磁石が入っているものがあります。その横を時計の定位置にしていると、毎日近づけていることになります。心当たりがあるなら、置き場所を変えて1週間ほど使ってから測り直してみてください。それで戻らない場合は、磁気抜きの作業が必要になります。磁気抜きは自分でやるものではありません。時計店や正規サービスに任せてください。

3つ目:置き方で変わっているだけ

前に書いた姿勢差です。文字盤を上にした日と、リューズを上にして立てた日で、日差が数秒変わることがあります。つまり置き方を選ぶだけで、ずれを減らせる余地があります。

やり方は単純で、置き方を変えて4日ずつ測り、いちばんゼロに近かった向きを寝るときの定位置にするだけです。記録欄に「夜の置き方」を入れてあるのはこのためでした。時計には触らないので、試して損はありません。

毎日の差がバラバラになるとき

4日ぶんの差が、+2秒、+9秒、+1秒のようにそろわないことがあります。この場合、時計の不調より先に測り方を疑ってください。読む時刻が日によってずれている、着けていた時間の長さが日ごとに違う、夜の置き方を変えてしまった。条件がそろっていない測定は、平均を取っても意味がありません。

条件をそろえて測り直しても毎日ばらつくなら、そのときは記録を持って相談に行く材料になります。ばらつき自体が情報です。紙に残しておいてください。

それ以外は、見ても分かりません

ヒゲゼンマイの状態や、内部の部品が減っているかどうかは、ケースを開けないと分かりません。この段階で自分にできることは残っていないので、修理の相談に進むしかありません。正直なところ、自分もここから先は判断できないです。

自分で手を出していいのは、ここまでだと思っています

精度の話になると「自分で調整できる」という話も出てきますが、ムーブメントの緩急針に触る作業のことです。ケースを開ける必要があります。線を引いておきます。

自分でやっていいこと
  • スマートフォンと並べて、4日ぶんのずれを記録する
  • 夜の置き方を変えて、日差が小さくなる向きを探す
  • 測る前の数日、なるべく着けて巻き上げを整える
  • 磁石のあるものの近くに置いていないか見直す
任せたほうがいいこと
  • 磁気抜き。機器が要るうえ、やり方を間違えると悪化します
  • 緩急針での精度調整。裏蓋を開ける時点で保証の話が絡みます
  • 急に日差が大きくなったときの原因の特定

上の表の線引きは、時計に触るかどうかで分けています。触らずにできることは全部試していい、というのが自分の考えです。逆に裏蓋を開ける作業は、5年間の保証が付いている時計でやるものではないと思います。

自分の2本については、まだ数字を出していません

正直に書きます。この記事を書いている時点で、自分の2本の日差を、まだ1度も測り切っていません。手順を整えたところで止まっています。

理由は単純で、2本を交代で着けているからです。片方を着けている日は、もう片方が止まりかけています。巻き上げが揃っていない状態で測っても、出るのは時計の実力ではありません。どちらか1本を4日連続で着ける必要があって、それを後回しにしてきました。

ちゅけ
ちゅけ

2本目を買ってから、1本あたりの稼働日数が減りました。精度を測るという一点だけで言えば、1本のほうが楽です。

なので、この記事に載せられるのは手順と基準だけになります。実測値は、4日ぶん測り終えたらこの見出しの下に追記します。測り方だけなら、今日から始められます。

測ったあと、オーバーホールに出すかどうか

日差を出す目的は、数字を知ることそのものではなくて、修理に出すかどうかを決めるためでした。公式は10年ごとのオーバーホールを推奨していますが、年数だけで決めると、調子のいい時計を開けることになります。

年数と費用の話はロレックスのオーバーホール頻度は10年でいいのかを2本持ちが調べた記事にまとめました。10年という公式の推奨と、3〜5年を勧める時計店の案内が食い違っている話です。その記事を書いたときに足りなかったのが、手元の数字でした。

今のところ自分は、半年に1回、4日ぶん測って記録を残すという形にしようと思っています。1回の数字より、前回と比べて悪くなっているかどうかのほうが判断材料になるからです。ただ、これも続けてみないと分かりません。半年後に同じことを言っているかどうかは、正直なところ自信がないです。

まとめ

ロレックスの精度は、スマートフォンと紙だけで、4日あれば数字にできます。時計には触りません。毎日同じ時刻に秒針の位置を読んで、最後に引き算して日数で割るだけです。

比べる相手は、公式が書いている-2〜+2秒です。ただしこれは出荷時の検査基準なので、外れたからといって故障とは限りません。1か月あたりのずれに直してから、困るかどうかで考えたほうが早いです。

数字が大きかったときは、巻き上げ、磁気、置き方の順に見直してみてください。この3つはどれも時計に触らずに試せます。そこまでやって戻らなければ、記録した数字を持って正規サービスに相談する、という流れになります。「なんとなく遅れている気がする」より、「4日測って日差+8秒でした」のほうが確実に話が早いです。

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