【まず光を当てて暗い部屋へ】ロレックスの夜光が光らないときに確かめる順番|クロマライトとトリチウムの違いも調べました

ロレックスの夜光について、このブログではまだ1本も書いていませんでした。持っている2本、サブマリーナー デイト 126610LVとGMTマスターII 126711CHNRの公式ページを開き直すと、どちらの仕様欄にも「クロマライト」と書いてあります。今回はそこから調べ始めました。
先に結論を書きます。夜光が弱く見えたときに、故障を疑うのは最後です。光を当てて、目を暗さに慣らして、型番と年代を確かめます。そこまでやっても片側だけ暗いなら、買ったお店か正規の窓口に相談します。
- クロマライトが、ロレックス公式でどう説明されているか
- 夜光が弱いと感じたときに、自分で確かめる順番
- 年代やモデルで、光り方がそもそも違う理由
- おかしいと思ったときの相談先と、やらないほうがいいこと

結論:故障を疑うのは、光を当てて暗い部屋で見てからです
夜光は、電池で光っているわけではありません。現行のロレックスの夜光は、周りの光を貯めておき、暗くなるとその光を少しずつ出す仕組みです。貯めた光が少なければ、暗いところで出てくる光も少なくなります。
腕時計の夜光を見るのは、たいてい寝室の電気を消したあとです。一日の終わりですね。その日ずっと袖の中にあった時計は、光を浴びた時間が短いので、貯まっている量も少なめです。弱く見えて当然の条件がそろっています。
なので、確かめる順番は決まっています。まず光を当てて、次に目を暗さに慣らし、それから型番と年代を見ます。それでもおかしければ相談です。針は光るのに点が1つだけ暗い、といった症状は、自分で直せるものではありません。そこだけは最初から割り切っておきます。

弱いなと思っても、まずは窓ぎわに置いてから見直してみてください。お店に電話するのは、そのあとで間に合います。
クロマライトは、光を貯めて青く光る夜光です
ロレックスの現行モデルの多くは、文字盤の夜光に「クロマライト」という名前を付けています。公式のモデルページの仕様欄には、英語で「long-lasting blue luminescence」、長く続く青い発光と書かれています。
何時間光るのかは、シードゥエラー 126603の公式資料に書いてありました。青い光は最大で約8時間続き、一般的な夜光素材のほぼ2倍という説明です。同じ資料には「均一な明るさ」という言葉もあります。
ただ、自分の2本のページには「長く続く」とあるだけで、時間は書かれていません。同じクロマライトなので近い数字だとは思いますが、8時間がそのまま当てはまるのかは確かめられていません。ここは言い切らずにおきます。
自分の2本の公式ページに書いてあること
サブマリーナー デイト 126610LVのページには、文字盤のクロマライトに加えて、ベゼルのゼロの位置に夜光のカプセルがあると書かれています。回転ベゼルで経過時間を測るとき、暗くても起点が見えるようにするためのものです。
GMTマスターII 126711CHNRは、文字盤については同じ説明でした。違うのはベゼルです。茶色と黒のセラミックのベゼルは、24時間の目盛りが刻まれていると書かれているだけで、夜光についての記載はありません。暗い場所でベゼルの目盛りを読むことは、最初から考えないほうがよさそうです。

表の3段目のデイデイト 228238(白文字盤)は、仕様欄に夜光の記載そのものがありませんでした。ロレックスなら全部光る、というわけではありません。ドレス寄りのモデルを持っている人は、自分の型番のページで「クロマライト」の文字があるかを先に見てください。
夜光が弱いと感じたときに確かめる順番
ここからは手順です。上の図と同じ順番で書きます。
1. 光を当てる
窓ぎわの日の光か、明るい照明の下に数分置きます。スマートフォンのライトを近づけるやり方もあります。当てる光が強いほど、暗いところで明るく光ります。曇りの日の室内灯だけ、という条件だと、思ったほど貯まりません。
何分当てればいいのかは、公式の資料では見つけられませんでした。自分でも測った数字を持っていないので、ここは「数分」とだけ書いておきます。
2. 目を暗さに慣らしてから見る
明るい部屋から暗い部屋に移った直後は、目がまだ暗さに慣れていません。電気を消してすぐに見ると、夜光は実際より弱く見えます。消してから少し待ち、部屋の家具の輪郭が見えてきたくらいで見直します。
比べたいなら、条件をそろえます。同じ部屋で、同じだけ光を当てて、同じだけ待ちます。昼間にちらっと見た光り方と、寝る前の光り方を比べても、浴びた光の量が違うので比べたことになりません。
3. 光り始めと、何時間かたったあとは別物です
光を貯めて出す夜光は、光を当てた直後がいちばん明るく、そこから時間をかけて落ち着いていきます。夜中に目が覚めて時計を見たら寝る前より暗かった、というのは仕組みどおりで、故障ではありません。
公式の「最大約8時間」は、8時間後でも暗い場所で読める、という意味だと自分は読んでいます。8時間ずっと同じ明るさで光るのか、そこまでは資料から読み取れませんでした。
4. それでも片側だけ暗い・ムラがある
光を十分に当てて、目も慣らしました。それでも文字盤の点が1つだけ暗い、12時のマーカーだけ光らない、という場合です。このあたりは、条件のせいではなく時計の側の話です。次の見出しで書く相談先に進みます。
しまっていた時計は、光を浴びていません
箱やケース、引き出しの中にしまっていた時計も同じです。何日も光を浴びていないので、出してすぐ暗いところで見れば、ほとんど光っていなくても不思議ではありません。2本を交代で着けている人なら、しまっていたほうの1本は、着ける前に一度明るいところに置いてあげると見え方がそろいます。
気になるなら、同じ条件で写真に残しておく
「前より暗くなった気がする」は、記憶だけだと当てになりません。スマートフォンで撮っておくと比べられます。撮るときは、光を当てる時間・待つ時間・撮る部屋を毎回同じにします。カメラの設定が自動のままだと明るさが勝手に補正されるので、比べる用途なら、なるべく同じ設定で撮ってください。
相談に出すときにも、この写真があると話が早いです。窓口で症状を口で説明するより、ムラが写った1枚を見せたほうが伝わります。
年代とモデルで、光り方はそもそも違います
夜光の素材は、年代で何度か変わっています。ロレックス公式が年表を出しているわけではないのですが、時計専門メディアの解説では、だいたい次の流れで説明されています。

- 1963年ごろまで:ラジウム
- 1963年〜1998年ごろ:トリチウム。文字盤の6時側の下に「T SWISS T」「SWISS T<25」のような表記が入っているもの
- 1998年ごろ:ルミノバ
- 2000年〜2008年ごろ:スーパールミノバ
- 2008年から:クロマライト(青く光る)
年はあくまで目安です。モデルごとに切り替わった時期はずれるので、手元の時計がどれに当たるかは、保証書の日付と型番から考えるのが早いです。保証書の扱いは、付属品は何を残せばいいのかを書いた記事に書いています。
トリチウムの時計は、光を当てても戻りません
トリチウムは、光を貯める素材ではありません。自分で弱く光り続ける素材です。だから、光を当てても明るさは戻りません。
トリチウムの半減期は約12.3年です。1998年ごろまでの時計なら、作られてから何度も半減期を越えています。暗いところでほとんど光らなくても、それは素材の寿命の話で、どこかが壊れたわけではありません。

トリチウムの時計を持っているなら、光らなくても慌てなくて大丈夫です。その年代の時計は、そういうものです。
中古で買うなら、夜光の色を年代と見比べる
現行のクロマライトは青く光ります。中古の時計で、年代のわりに光り方が新しすぎる、針と文字盤で光る色が違う、というときは、どこかの部品が替わっている可能性があります。
ただし、夜光の色だけで本物かどうかは決められません。気になったら、保証書の日付と型番を見て、正規の窓口で見てもらうのが確実です。
暗い場所で使うときに、知っておくと迷わないこと
夜光の話を調べていて、2本の使い方の違いにも気づきました。ここは短く書きます。
サブマリーナーは、ベゼルの起点も暗いところで見える
サブマリーナーのベゼルは60分の目盛りで、反時計回りにしか回りません。ゼロの位置を分針に合わせておけば、そこからの経過時間が読めます。ゼロの位置に夜光のカプセルがあるので、暗くても起点を見失いません。映画の上映時間や、駐車場の時間を測るような使い方でも同じです。
GMTマスターIIは、暗い場所では2つ目の時刻を読みにくい
GMTマスターIIの24時間ベゼルには、公式の説明を読む限り夜光がありません。ベゼルを使って読む2つ目の時刻は、暗いところでは当てにしないほうがいいです。時差の合わせ方そのものは、明るいところで済ませておきます。
片側だけ暗い・ムラがあるときは、相談に出します
ここからは、自分で手を出さない話です。
公式のサービス手順に「夜光の塗り直し」という項目はありません
ロレックス公式のサービス手順のページを読むと、ムーブメントは文字盤と針を付けたままケースから外されます。そのあと部品を1つずつ点検し、ロレックスの基準を満たさなくなった部品は交換されると書かれています。
夜光だけを塗り直す、という項目は、どこにも書かれていませんでした。夜光に問題があれば、文字盤や針の交換として見積もりに出てくるのだろうと思います。ただ、ここは確認できていません。持ち込んだときに、見積もりの段階で聞くのがいちばん確かです。
窓口は、買ったお店か正規のサービス
正規店で買ったなら、まずは買ったお店に相談します。ロレックスには5年の国際保証があります。夜光のムラが保証の対象になるかは、見てもらわないと分かりません。
窓口の種類や、送付での出し方はロレックスの修理はどこに出すかをまとめた記事にまとめています。
自分の2本は、まだオーバーホールに一度も出していません。経緯はオーバーホールの頻度を調べた記事に書きました。オーバーホールに出すタイミングがある人なら、夜光の状態も見積もりのときに一緒に聞いておくと、1回で済みます。
民間で夜光を塗り直してもらう場合
民間の時計店には、夜光の塗り直しを受けているところもあります。ただ、純正ではない塗料が入った時計が、そのあと正規のサービスでどう扱われるかは分かりません。公式の情報では確かめられませんでした。
塗り直す前に、一度正規の窓口で聞いてからにしたほうが安全です。いつか売るかもしれないなら、なおさらそう思います。

夜光のためだけに時計を預けるのは、ちょっと大げさに感じます。でも片側だけ暗いと、見るたびに気になるはずです。保証があるうちに一度見てもらうほうが、あとで悩まずに済みます。
自分で確かめていいこと、やらないほうがいいこと
左右に並べると当たり前のことばかりですが、自分でできるのは、光を当てることと見る条件をそろえることまでです。それ以上は、時計を開ける話になります。
まとめ:光を当てて、目を慣らして、それでもおかしければ相談
ロレックスの夜光が弱く見えたら、窓ぎわに数分置いて、電気を消し、目が慣れるのを待ってから見直してください。現行のクロマライトは光を貯める夜光なので、光が足りていなかっただけなら、これで光り方が戻ります。
型番のページに「クロマライト」の記載はあるか。何年ごろの時計か。トリチウムの年代なら、光らないのは寿命です。現行モデルで片側だけ暗いなら、買ったお店か正規の窓口に持っていきます。塗り足したり、裏蓋を開けたりはしないでください。
今夜、寝る前に時計を窓ぎわから枕元に移して、電気を消してから1分待ってみてください。それがいちばん手っ取り早い確かめ方です。









