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【公式は「25回転以上」】ロレックスの手巻きのやり方|止まったときの巻き方と、巻きすぎ・逆回しの心配

ロレックスの手巻きのやり方 アイキャッチ
claude
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ロレックスが2本になってから、出番のなかったほうは引き出しの中で止まっています。グリーンサブはキャンプや休日、カフェオレは旅行や出張と分けて着けているので、片方が数日休むのはいつものことです。

止まっていたら、リューズを巻いて、時刻を合わせて、ねじ込みます。何度もやっている操作なのに、ロレックスの手巻きは何回巻けばいいのか、巻きすぎて壊さないのかを、公式の言葉で確かめたことはありませんでした。

そこで、手元の1本と同じサブマリーナーに加えて、オイスター パーペチュアル、エクスプローラー、デイトナの公式取扱説明書を読み直し、手巻きのやり方を1本の手順にまとめました。

この記事でわかること
  • 止まったロレックスを動かす5つの手順
  • 公式が書いている「25回転以上」が、実は満タンの回数ではないこと
  • 巻きすぎと逆回しで壊れるのか
  • モデルごとに違う、リューズの位置で動くもの
  • 巻いても動かないとき、どこで自分の手を止めるか
ロレックスの手巻きのやり方 止まった時計を動かす5ステップ
止まったときにやることは、この5つで全部です
本記事の内容
  1. 結論:止まっていたら、ゆるめて時計回りに25回転以上。着けている日は巻かなくていいです
  2. いまのロレックスは自動巻きです。手巻きは「動き出させる」ための操作
  3. 止まったロレックスを動かす5つの手順
  4. 「25回転以上」は、満タンにする回数ではありません
  5. 巻きすぎ・逆回しで壊れるのか
  6. リューズの位置で動くものは、モデルによって違います
  7. 巻いたあとの時刻合わせで、気をつけること
  8. 巻いても動かない・すぐ止まるときは、ここで手を止めます
  9. 止めたまましまっておいても、いいのか
  10. アンティークの手巻きモデルは、巻き方の感覚が違います
  11. 自分で巻いていい場面、相談したほうがいい場面
  12. まとめ:止まったら、ゆるめて25回転、合わせて、ねじ込む
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結論:止まっていたら、ゆるめて時計回りに25回転以上。着けている日は巻かなくていいです

止まったロレックスは、リューズをゆるめた「位置1」で、時計回りに25回転以上回せば動き出します。この数字はロレックス公式の取扱説明書にあるもので、サブマリーナーにも、エクスプローラーにも、オイスター パーペチュアルにも、同じ「少なくとも25回転以上」が書かれていました。

反対に、腕に着けている日は手で巻く必要がありません。公式サイトのお手入れのページにも「ロレックスを着用している時は、ゼンマイを巻き上げる必要はありません」とあります。

説明書が手巻きを指示しているのは、はじめて使うときと、時計が止まったときの2つだけです。毎朝巻く習慣は要りません。

いまのロレックスは自動巻きです。手巻きは「動き出させる」ための操作

「ロレックス 手巻き」で調べると、アンティークの手巻きモデルの話と、いまの自動巻きモデルを手で巻く話が混ざって出てきます。この記事で扱うのは後者です。

いま正規店で買えるロレックスは、腕の動きでゼンマイが巻かれる自動巻きです。仕組みはロレックスが1931年に発表したパーペチュアル ローターで、半月形の重りが腕の動きに合わせてどちら向きに振れても、ゼンマイを巻き上げます。

着けていれば勝手に巻かれて、外せば、ためた分だけ動いて止まります。手巻きの出番は、この「止まった」あとです。

外してから止まるまでは約70時間

現行のキャリバー3235(サブマリーナー デイト)や3285(GMTマスターII)のパワーリザーブは約70時間です。日曜の夜に外せば、水曜の夜あたりで止まる計算になります。ひとつ前の世代のキャリバー3135などは約48時間なので、少し前の型番を持っている人は、止まるまでがもっと短くなります。

自分の着け方で止まるかどうかは、ロレックスにワインディングマシーンは必要かの記事で時間を数えました。自分は結局ワインディングマシーンを買わなかったので、止まった時計を手で巻き直すのが前提になっています。

ちゅけ
ちゅけ

週5日着ける1本は、まず止まりません。手巻きの出番が回ってくるのは、数日休ませたほうの1本です。

止まったロレックスを動かす5つの手順

手順は5つです。モデルが違っても、巻くところまではまったく同じでした。

1. 腕から外して、文字盤を上にして持つ

公式の説明書は「外してから巻くように」とは書いていません。それでも外して巻くほうを勧めます。腕に着けたままだと、リューズをつまむ指が斜めになり、引っ張る向きの力がかかりやすいからです。

机の上でやるなら、柔らかい布を1枚敷いておくと、手が滑って落としたときに安心です。

2. リューズを反時計回りに回して、位置1までゆるめる

ロレックスのリューズはねじ込み式です。手前に回す向き、つまり反時計回りに回すと、ねじが外れてリューズが少し浮きます。説明書ではこの状態を「位置1」と呼んでいます。

ここで、リューズを引き出さないでください。1段引くと位置2になり、巻き上げではなく日付や時刻を動かす操作に変わります。ゆるめただけの位置1で巻く、が正解です。

3. 時計回りに25回転以上回す

位置1のまま、時計回りに回します。公式の目安は「少なくとも25回転以上」です。反時計回りに回しても、ゼンマイは巻けません。

25回転は、やってみると意外に長いです。途中で数がわからなくなったら、そこからまた数えて足せば構いません。多めに巻いて困ることはない、というのが次の次の見出しの話です。

4. 時刻と日付を合わせる

巻き終わったら、リューズを引き出して時刻と日付を合わせます。何段目で何が動くかはモデルで違うので、あとの表で確かめてください。

サブマリーナー デイトの場合、説明書の順番は「位置3で時刻を合わせる」→「位置2で日付を合わせる」です。時刻のほうを先にやります。

5. 押し込みながら、最後までねじ込む

最後に、リューズを位置1まで押し戻し、ケースに押し込みながら時計回りに回してねじ込みます。最後までねじ込んだ「位置0」で、はじめて防水が保証されます。サブマリーナーなら300m、オイスター パーペチュアル、GMTマスターII、デイトナなら100mです。

手巻きは、ここまでで1セットです。動き出したことに安心して、ねじ込みを忘れてしまうのが、いちばんもったいない失敗だと思います。説明書にも「水中でのリューズの操作は絶対にしないでください」と、強い言い方で書かれていました。

「25回転以上」は、満タンにする回数ではありません

説明書を読み直していちばん意外だったのが、ここです。デイトナの英語版の説明書には、25回転について「adequate partial winding」、つまり「十分な、部分的な巻き上げ」のために必要な最低限と書かれていました。

25回転は満タンの回数ではなく、動き出すのに足りる量を巻くための最低ラインです。日本語版の「少なくとも25回転以上」も、そう読むのが素直だと思います。

では何回で満タンになるのか。公式の説明書には、満タンまでの回転数が書かれていません。買取店や時計店のサイトを見ると「20〜30回」「40回」などばらばらの数字が並んでいて、どれも出どころがわかりませんでした。なので、満タンの回数はここでは出しません。

25回転巻いて動き出したら、あとは着けて腕に任せれば足ります。着けているあいだはローターが巻き足してくれるので、手で満タンまで巻こうとしなくて大丈夫です。

今日は着けないなら、多めに巻いておく

巻いたけれど、今日は着けない日もあります。この場合は少し話が変わります。25回転で動き出しても、ゼンマイが少ししか巻かれていなければ、70時間よりずっと早く止まります。数日置くつもりなら、25回転で止めずに多めに巻いておくほうが無難です。

どこまで巻いていいのか、が気になると思います。それが次の見出しです。

巻きすぎ・逆回しで壊れるのか

結論から書くと、自動巻きのロレックスを手で巻きすぎて、ゼンマイが切れる心配はまずありません。ただ、この「まず」の部分は、ロレックスの公式資料だけでは確かめきれませんでした。

ロレックスの説明書には、巻きすぎについての注意が1行もありません。公式サイトのパーペチュアル ローターの解説にも、巻き止まりの仕組みは出てきませんでした。

一方で、自動巻きの時計は一般に、ゼンマイが巻き上がりきると滑って、それ以上きつく巻かれない作りになっています。たとえばグランドセイコーの自動巻きの取扱説明書には、「ぜんまいはフル巻上げ状態でスリップするようになっております」とはっきり書かれています。ロレックスも腕の動きで毎日巻かれ続ける時計なので、満タンで力を逃がす作りがなければ成り立ちません。手で巻いたぶんも、同じところで逃げると考えています。

気をつけたいのは、回数より回し方

巻きすぎより気にしたほうがいいのは、リューズへの力のかけ方です。リューズは、ケースの中の「巻真(まきしん)」という細い軸につながっています。引っ張りながら回したり、斜めにこじったりすると、回数に関係なく軸とねじ山に負担がかかります。

ゆっくり、指先でつまんで、まっすぐ回してください。手巻きで守ることは、ほぼこれだけです。

逆回しは「何も起きない」だけ

反時計回りに回しても、ゼンマイは巻けません。日本語版の説明書にそう書いてあり、デイトナの英語版では「効果はない(has no effect)」という言い方でした。巻こうとして逆に回していたなら、時計回りに回し直せば済みます。

ただ、反時計回りはリューズをゆるめる向きでもあります。ねじ込んだ位置0から反時計回りに回すと、リューズがゆるみます。ねじ込んだつもりのリューズを、巻くつもりで逆に回してゆるめてしまうのは、避けたいところです。

ちゅけ
ちゅけ

巻く向きも、ねじ込む向きも、どちらも時計回りです。迷ったら「時計回りなら安全側」と覚えておけば、まず間違えません。

リューズの位置で動くものは、モデルによって違います

巻く位置は、どのモデルも位置1で共通です。違いが出るのは、そのあとの位置2と位置3でした。

ロレックスの手巻きで使うリューズの位置 モデル別の比較表
位置1で巻くのはどれも同じ。差が出るのは1段目と2段目です

いちばん間違えやすいのは、サブマリーナー デイトとGMTマスターIIを両方持っている場合です。サブマリーナー デイトは、1段引いた位置2で日付が動きます。GMTマスターIIは、同じ位置2で時針が1時間ずつ跳ぶように動きます。

自分はちょうどこの2本なので、リューズを引く前に、どちらの時計かを一度見てから触るくらいでちょうどいいと思っています。GMTマスターIIの合わせ方は手順が長くなるので、ロレックスGMTマスターIIの使い方に分けて書きました。

日付のないモデルは、位置2で時刻だけ

オイスター パーペチュアル、エクスプローラー、デイトナは日付がないので、使う位置は1と2だけです。位置2で秒針が止まり、どちら向きに回しても時刻を合わせられます。

デイトナは、リューズだけでなくクロノグラフのプッシュボタンもねじ込み式です。巻いて合わせ終わったら、リューズと一緒にプッシュボタンもねじ込まれているかを見ておきます。

巻いたあとの時刻合わせで、気をつけること

動き出してからの失敗は、ほとんどが時刻と日付の合わせ方で起きます。日付つきのモデルで気をつけるところを書いておきます。

午前と午後を取り違えない

止まっていた時計は、針が午前を指しているのか午後を指しているのかがわかりません。そのまま時刻を合わせると、日付が昼の12時に切り替わる時計になってしまいます。

説明書の手順では、時刻を合わせる位置で時針を一度12時まで進め、日付が変わるかどうかを見ます。日付が変わったら、そこが深夜12時です。そこから今の時刻まで針を進めれば、午前と午後はずれません。

日付を早送りする時間帯

「夜8時から深夜2時ごろは日付を動かしてはいけない」という話は、型番によって当てはまるかどうかが変わります。公式の説明書にはこの禁止時間の記載がなく、型番が126・226・228で始まる現行の32xx系なら気にしなくていい、というのがロレックスの日付変更禁止時間を調べたときの結論でした。

それでも心配なら、日付は朝か昼に合わせると決めておけば済みます。

秒まで合わせたいなら

時刻を合わせる位置では秒針が止まります。スマホの時計が0秒になった瞬間にリューズを押し込めば、秒まで揃います。精度を測りたい場合は、ここで合わせた時刻が起点になります。手順はロレックスの精度を自分で測る手順にまとめています。

巻いても動かない・すぐ止まるときは、ここで手を止めます

ロレックスを手巻きしても動かないときの確認フロー
自分で確かめるのは巻き方まで。そこから先は相談です

25回転以上巻いて、リューズを押し込んでも秒針が動かないとき、まず疑うのは巻けていなかった可能性です。位置2まで引き出して回していたり、反時計回りに回していたりしたなら、やり直すだけで動きます。

やり直しても動かないなら、自分でできることはそこまでです。振ってみる、何十回も巻き直す、を続けても原因はわかりません。ロレックスの正規品販売店かサービスセンターに相談するほうが早いです。窓口の選び方はロレックスの修理はどこに出すかに書きました。

動くけれど、すぐ止まる

しっかり巻いて着けていたのに、外して1日や2日で止まることがあります。70時間の時計でこれが続くなら、パワーリザーブが落ちているサインです。ロレックスはオーバーホールの際にパワーリザーブを検査していると、説明書にも書かれています。

自分の2本はまだ一度もオーバーホールに出していないので、ここは他人事ではありません。出す時期の考え方はロレックスのオーバーホール頻度は10年でいいのかで調べました。

動くけれど、急に進む

止まりはしないのに、急に1日に何十秒も進むようになった場合は、ゼンマイより先に磁気帯びを疑います。スマホやタブレットのカバーの磁石の近くに置いていなかったかを思い出してみてください。方位磁針で確かめる手順はロレックスの磁気帯びを確かめる手順に書いています。

リューズの手応えがいつもと違う

巻くときに急に重くなった、手応えがまったくなくなった、ねじ込もうとしても最後まで入らない、といったリューズまわりの違和感は、無理に回し続けると傷を広げるおそれがあります。防水にも関わる部分なので、この時点で回すのをやめて相談に回してください。

止めたまましまっておいても、いいのか

2本目を持つと、次に気になるのがこれでした。止まった時計をそのまま引き出しに入れておくのと、ときどき巻いて動かしておくのと、どちらがいいのか。

公式の書き方をそのまま読むと、答えは前者寄りです。お手入れのページには「数日間使用せず、時計が止まった場合には、着用前にゼンマイを手で巻き上げてください」とあります。止まること自体は想定の範囲で、着ける前に巻けばいい、という書き方です。止まった状態で置いておくことを避けるように、という記述は見つかりませんでした。

逆に、着けない時計を定期的に巻いておくべきかどうかも、公式は何も書いていません。時計店のサイトには「月に1回は動かしたほうがいい」といった話もありますが、根拠まではたどれませんでした。ここは自分でも答えを決めきれていません。

公式の書き方に沿うなら、止まっていたら着ける日に巻く、で足ります。それでも気になるのは油の偏りのような目に見えない部分なので、オーバーホールや点検に出すときに、受付でそのまま聞いてしまうのがいちばん確実だと思います。自分の2本はまだ一度も出していないので、これは次の宿題です。

アンティークの手巻きモデルは、巻き方の感覚が違います

「ロレックス 手巻き」で調べると、オイスター プレシジョンのような昔の手巻きモデルの話もたくさん出てきます。こちらは腕の動きでは巻かれないので、毎日手で巻くのが前提の時計です。

手巻き専用の時計は一般に、巻き上がりきるとそれ以上リューズが回らなくなります。自動巻きのように滑って逃がす作りではないので、止まったところで力をかけ続けないのが基本です。

自分はアンティークを持っていないので、ここは一般的な話にとどめます。中古で手巻きモデルを買うなら、販売店に巻き方と前回のオーバーホールの時期を聞いておくのが確実です。

自分で巻いていい場面、相談したほうがいい場面

自分で巻いていい場面
  • 数日着けずに置いていて、止まっていた
  • 買ってはじめて着ける
  • しばらく着けないので、多めに巻いておきたい
正規店に相談したほうがいい場面
  • 25回転以上巻き直しても、秒針が動かない
  • しっかり巻いても、外して1〜2日で止まるのが続く
  • リューズが急に重い、手応えがない、最後までねじ込めない
  • 風防の内側が曇った

分かれ目は「巻き方を直せば動くかどうか」です。巻き方を2回見直して変わらなければ、あとは相談する側に回すのがいいと思います。

まとめ:止まったら、ゆるめて25回転、合わせて、ねじ込む

止まったロレックスは、位置1で時計回りに25回転以上巻けば動き出します。25回転は満タンの回数ではなく、動き出すための最低ラインです。着けている日は腕が巻いてくれるので、毎日手で巻く必要はありません。

巻きすぎを気にするより、まっすぐゆっくり回すこと。そして最後のねじ込みまでやって、はじめて防水が戻ります。回数よりも、この最後の一手のほうが大事だと思っています。

止まるまでの70時間をどう数えるかは、ワインディングマシーンは必要かの記事に詳しく書いています。2本以上を回している人は、あわせて読んでみてください。

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