【売っていなくても控えておく】ロレックスの相場の見方|定価・買取・販売価格の3つを分けて調べる手順

ロレックスの相場をブログに書いたのは、2025年1月が最後です。グリーンサブ(126610LV)の買取価格が255万円、カフェオレ(126711CHNR)が290万円。そこから1年9か月たって、今いくらなのかを自分は知りません。
売る予定はありません。それでも気になって調べ始めたら、最初の画面でつまずきました。「ロレックス 相場」で出てくる値段が、ページごとにばらばらなんです。同じ型番なのに数十万円ちがう。どれを信じればいいのか、しばらく分かりませんでした。
先に結論を書きます。ロレックスの相場は1つの値段ではなく、定価・買取価格・並行店の販売価格の3つに分けて見るものでした。取り違えずに調べる順番と、あとで比べられる記録の残し方を、持っている2本を例にまとめます。
- 「相場」と呼ばれている3つの値段の違い
- 定価・買取価格・販売価格を調べる順番
- 買取店の「上限価格」を手取りと思わないほうがいい理由
- 同じ条件で比べるための記録シートの項目
- グリーンサブとカフェオレに当てはめて、自分が言い方を間違えていたところ

ロレックスの「相場」と呼ばれる値段は3つあります
調べていて最初に分かったのは、みんなが「相場」と呼んでいるものが、同じ値段を指していないことでした。
定価:正規店で買うときの値段
ロレックスの正規店で払う値段です。公式サイトのモデルページに、日本の参考価格が税込で載っています。マラソンを走りきって正規店で買えた人は、この値段で手に入れています。3つのうち、公式に確かめられるのは定価だけです。
買取価格:売ったらいくらになるか
買取店がその時計を引き取るときの値段です。「ロレックスは資産になる」と言われるとき、たいていはこの数字の話をしています。2025年1月に書いた255万円も、買取価格でした。
並行店の販売価格:今から買ったらいくらか
正規店以外のお店、つまり並行店や中古店が売るときの値段です。お店は買い取った時計に利益を乗せて売るので、買取価格より高くなります。正規店で買えなかった人が「今すぐ欲しい」と思ったときに払うのは、この値段です。
人気のあるステンレスのスポーツモデルだと、定価がいちばん安く、その上に買取価格、いちばん上に販売価格、という並びになっていることが多いです。なので「定価の1.5倍で取引されている」と聞いたら、どの値段の話なのかを先に確かめないと、数十万円単位で読み違えます。

持っている人が気にするのは買取価格で、これから買う人が気にするのは販売価格なんですよね。同じ「相場」という言葉でも、立場によって見ている数字が違います。
相場を調べる順番は5つです

順番はこうです。
- 型番と条件(未使用か中古か、保証カードの年、付属品)を控える
- 定価を公式サイトで確かめる
- 買取価格を2店以上で見る
- 並行店の販売価格を、条件をそろえて見る
- 1行にまとめて記録し、間をあけてまた見る
順番にしてあるのは、途中を飛ばすと集めた数字どうしが比べられなくなるからです。とくに最初の1と最後の5を省くと、数字はたくさん集まったのに、上がったのか下がったのかが分からないという状態になります。2025年1月の自分がまさにそうでした。この話はあとで書きます。
手順1:型番と条件を控える
最初に控えるのは型番です。保証カード(ギャランティカード)に載っています。自分の2本だと、グリーンサブが126610LV、カフェオレが126711CHNRです。
型番は1文字ちがうだけで別のモデルになります。126610LVと126610LNはどちらもサブマリーナー デイトですが、ベゼルの色が違い、値段も別々に付いています。検索するときは型番を末尾の英字まで含めて丸ごと入れるのがいちばん早いです。「グリーンサブ」のような通称で探すと、型番違いが混ざって出てきます。
頭の3桁で世代も分かります。126・226・228・336で始まるのが今の世代(キャリバー32xx系)で、116や114で始まるのが一世代前です。グリーンサブにも一世代前の116610LVがあって、中古ではこちらも普通に並んでいます。名前が同じでも、値段は別物として見たほうがいいです。
型番の次は条件です。未使用か中古か、保証カードの日付が何年か、箱や余りコマなどの付属品がそろっているか。中古の値札には「2024年」のように保証カードの年が書かれていることがあり、新しいほど高く付けられていることが多いです。付属品の何を残すかは、ロレックスの付属品は何を残せばいいのかにまとめています。
手順2:定価は公式サイトで確かめる
定価はロレックスの公式サイトで見ます。モデルページを開けば、参考価格が税込で出てきます。
買取店や販売店のページにも「定価」と書いてありますが、お店のページの定価は、改定のあとも古いまま残っていることがあります。ロレックスは定価の改定を前もって発表しないので、比べたい日の定価は、その日に公式サイトで見るのが確実です。
もう1つ困るのが、公式サイトには今の定価しか載っていないことです。自分が買ったときの定価を、あとから公式で確かめる方法はありません。1本目のグリーンサブを買ったときの定価は約155万円でした。これはレシートやカードの明細を保証カードと一緒にしまっておけば、いつでも確かめられます。売ったときの税金を考える場面でも、この金額が出発点になります(ロレックスを売ったら税金はかかるのか)。
手順3:買取価格は2店以上で見る
買取価格は、買取店のサイトで型番を検索すると出てきます。ここで1つ引っかかったのが、表示されている金額の多くが「上限」として書かれていることでした。
上限価格は、条件が全部そろった1本に付く最高額です。未使用で、付属品がそろっていて、保証カードの日付が新しい。そこから外れるたびに、実際の査定は下がっていきます。売る予定のない自分には目安として十分ですが、売る前日に見る数字としては甘いです。
お店ごとの差もあります。同じ日に同じ型番を見ても、金額はお店によって違います。1店だけを見ていると、そのお店の事情、たとえば在庫が多くて買取を絞っているといったことまで、相場だと思い込んでしまいます。2店以上を見て、低いほうを基準にしておくと、あとでがっかりしにくいと思います。

2025年1月に書いた買取価格は、1つの買取店の記事から引いた数字でした。いま読み返すと、もう1店くらい並べておけばよかったなと思います。
ページの更新日も一緒に見ます。買取価格のページは、古い日付のまま検索に残っていることがあるからです。日付のないページは、記録に使わないことにしています。
手順4:並行店の販売価格は条件をそろえて見る
販売価格は、並行店や中古店のサイトで型番を検索すると出てきます。買取価格より条件の幅が広く、同じ型番で「未使用」「中古」「年式違い」が1つの検索結果に混ざって並びます。
安い順に並べて一番上に出た値段を相場だと思うと、たいてい中古か古い年式の1本を見ています。比べるときは、未使用なら未使用どうし、中古なら近い年式どうしで並べます。
すでに持っている人には、販売価格は関係ないように見えます。それでも見ておくと、買取価格との差から、お店がどのくらい乗せているかが分かります。売る側から見れば、その差のぶんだけ安く引き取られている、ということです。
ロレックスには、正規店が扱う認定中古(CPO)という買い方もあります。値段の付け方が一般の中古店とは別なので、並行店の販売価格と同じ列には入れず、別の行に分けて残しておくのがいいと思います。
手順5:1行にまとめて、間をあけて見る

集めた数字は、1回分を1行にまとめて残します。項目はこれで足ります。
- 見た日
- 型番
- 状態(未使用/中古)
- 保証カードの年
- 定価(公式サイトの値)
- 買取価格(上限)
- 販売価格
- 見たお店とURL
毎日見る必要はありません。月に1回、同じお店を同じ順番で見るくらいで十分だと思っています。回数を増やすより、毎回同じお店・同じ条件で見るほうが、動きはずっと読みやすくなります。
お店を変えると、相場が動いたのか、見たお店が変わったのかが区別できなくなります。保存先はスマホのメモでも表計算でも構いません。スクリーンショットで残すなら、ファイル名か画像の中に日付が入るようにしておくと、半年後に見返したときに迷いません。
値段が動きやすいタイミング
記録が何行かたまると、動いた理由が気になってきます。ただ、理由がはっきり分かるものはあまりありません。自分が把握できている範囲だと、次の2つです。
- 定価の改定。定価が上がると、販売価格がそれにつられて動くことがあります
- 新作の発表。ロレックスは例年、春にジュネーブで開かれる時計の見本市(Watches and Wonders)で新作を出します。生産終了がうわさされたモデルは、発表の前から値段が動くことがあります
為替の影響もよく話題になりますが、ここは一次資料で確かめきれなかったので書いていません。どれも「そう言われている」の域を出ないので、動いた理由を当てにいって売り買いを決めるのは、やめておいたほうがいいと思います。記録を途切れさせないことのほうが、読み違いは減ります。
持っている2本に当てはめるとこうなりました

手元の2本を、3つの値段に分けて見直しました。数字は2025年1月にロレックスマラソンの価値を考える記事へ書いたものです。
- グリーンサブ 126610LV:定価 約155万円 → 買取価格 255万円(差 約100万円)
- カフェオレ 126711CHNR:定価 約267万円 → 買取価格 290万円(差 約23万円)
当時の自分は、これを「2ヶ月で100万円を稼いだ」「月収50万円と捉えることができる」と書いていました。読み返すと、ここは言い方を間違えていました。売っていない以上、差額は1円も手元に入っていません。正しくは「並行店で買っていたら、100万円ぶん高く払うところだった」です。
もう1つ抜けていたのが販売価格です。記事に残っているのは買取価格だけで、同じ月に並行店でいくらで売られていたかは分かりません。お店も1店分しか控えていないので、今の数字と並べても、相場が動いたのか、お店が違うのかを切り分けられません。次に調べるときは、3つの値段を同じ日にそろえて1行目を書きます。
2本の差の開き方が違うのも気になっています。グリーンサブは定価との差が大きく、カフェオレは小さい。素材も違っていて、グリーンサブはオイスタースチール、カフェオレはスチールとエバーローズゴールドのコンビです。同じロレックスだから同じように動くとは考えず、1本ずつ別の行で見ていくつもりです。

「100万円稼いだ」は、書いた当時はけっこう気に入っていた言い回しでした。でも売っていないんですよね。帳簿の上で増えただけです。
売らない人でも相場を控えておく理由
自分は2本とも、今のところ売る予定がありません。それでも相場を控えておきたいのは、売る以外の場面でこの数字を使うからです。
保険にかけるかを決めるとき
家財保険では、1個30万円を超える貴金属などは「明記物件」として申告しないと補償の外になる、という定めがよくあります。申告する金額を決めるには、今いくらの物なのかの目安が要ります。自分は時計に保険をかけず、置き場所を変えるほうを選びましたが、その判断もロレックスに保険は必要かで調べたうえでのことでした。
盗まれたとき
盗難の届けを出すときや、保険会社に連絡するときには、何をいくらの物として失ったのかを説明することになります。型番と一緒に「その時点の相場の記録」が残っていれば、慌てずに答えられます。盗まれたあとの手順はロレックスが盗まれたらやることに書きました。
税金の線を知っておく意味もあります。金やプラチナを使ったモデルは、1個30万円を超えると売ったときに課税の対象になります。カフェオレはこちら側に入りそうなモデルなので、差額がどのくらいあるかは、売らなくても見ておくつもりです。
まとめ:ロレックスの相場は3つの値段に分けて、同じ条件で見る
ロレックスの相場は、定価・買取価格・並行店の販売価格の3つに分けて見ます。型番と条件を控えて、同じお店を同じ条件で、間をあけて見る。これをやるだけで、ばらばらに見えていた数字がちゃんと比べられるようになります。
自分の手元にある最後の数字は、2025年1月の買取価格だけです。お店は1店、販売価格はなし。なので次は、2本ぶんの定価・買取価格・販売価格を同じ日にそろえて、記録シートの1行目を書くところから始めます。









