【保証書だけ別格】ロレックスの付属品は何を残せばいいのか|2本ぶんを見直して置き場所を分けました

ロレックスの緑色の箱が、うちには2つあります。グリーンサブを買ったのが2024年2月、GMTマスターIIが2026年1月です。どちらも正規店で買ったので、箱も冊子も保証書もそのまま引き出しに入れっぱなしになっています。
先日その引き出しを整理していて、手が止まりました。箱がとにかく場所を取るんですよね。時計は腕か時計ケースに入っていて、箱のほうは1年以上開けてもいません。これ、捨ててもいいのかなと思って調べ始めたのがこの記事のきっかけです。
結論としては、捨てていいものは1つもありませんでした。ただし理由は品目ごとにまったく違います。保証書は「保証が使えなくなるから」、箱は「売るときの値段が変わるから」で、効いてくる場面が別なんです。
- ロレックスを正規店で買うと手元に残る付属品の一覧
- ロレックス公式が出している、5年保証が有効になる3つの条件
- 保証書(ギャランティカード)だけが別格な理由
- 箱や冊子をなくしたときに、まだできること
- 認定中古と一般の中古で、付属品の意味がどう変わるか
- 付属品をどこにしまっておくか

結論:全部まとめて箱の中に入れて保管
先に結論を書きます。保証書(ギャランティカード)を失くすと、5年間の保証が使えなくなります。これはロレックスの公式サイトにはっきり書かれている話で、買取店のブログの受け売りではありません。
一方で、外箱・内箱・冊子・タグ・余りコマのほうは、保証には関係ありません。こちらが効くのは売るときだけです。なので優先順位としては、保証書だけ「無くしたら終わり」の枠に入れて、残りは1箇所にまとめておけば足ります。
うちは箱の中に全部まとめて入れています。その置き方でいいのかどうかも、後半で書きます。

整理を始めたときは「箱だけ捨てて中身を封筒にまとめよう」と思っていました。調べ終わったあとは、その案は消えました。
引き出しの中に何が残っているのか
ロレックスを正規品販売店で買うと、時計のほかに紙物と箱が一式ついてきます。うちの2本も同じで、買った直後は袋がずっしり重かった記憶があります。品目ごとに見ていきます。
外箱と内箱
外箱は厚紙のスリーブのようなもので、その中に緑色の内箱が入っています。実際に時計が載っているのは内箱のほうです。中古市場で「箱あり」と書かれているのは、たいていこの2つがそろっている状態を指します。
引き出しで場所を食っているのは完全にこちらです。ただ、箱は買取査定でいちばん分かりやすく効く付属品でもあります。ヤフオクや楽天で「ロレックス 空箱」と検索すると、箱だけが単体で売買されています。値段が付くということは、無い人が探しているということです。
保証書(ギャランティカード)
緑色のプラスチックカードです。時計の型番、シリアル番号、購入日、購入した販売店の名前が入ります。カードケースという専用の入れ物に収まった状態で渡されます。
この1枚だけは、ほかの付属品と性質がまったく違います。次の見出しで詳しく書きます。
グリーンタグ
時計のブレスや裏蓋に付いている、ぶら下がった小さな札です。高精度クロノメーター(Superlative Chronometer)の表示が入っています。ロレックス公式によると、この表示はCOSCの認定を受けたムーブメントに、さらにロレックス自社の最終検査を通ったことを示すものです。
着けるときに外してしまって、そのあと行方不明になりやすいのがこれです。外したら箱に戻す、を最初の日に決めておくと楽でした。
冊子とカードケース
取扱説明書と、モデルの解説が載った小冊子が入っています。カードケースは保証書を入れる財布のようなものです。正直、冊子は一度も読み返していません。それでも「フルセット」と呼ばれる状態にはこれらも含まれるので、捨てる理由はありませんでした。
余りコマ
ブレスの長さを詰めたときに外したコマです。買ったその場でサイズを合わせてもらうので、外れたぶんは袋に入れて返してもらえます。
これは保管の意味が分かりやすいです。手首のサイズは変わります。コマを失くすと、あとから足したくなったときに正規店で買い直すことになります。売るときにも、元のコマがそろっているほうが有利です。

冬と夏で手首の太さが変わるので、季節でコマを1つ足したり抜いたりしている人の話は、正規店でもよく聞きました。
保証書がないと、5年保証は使えません
ここが今回いちばんはっきりした部分です。ロレックスの公式サイトには、保証が有効になる条件が3つ並んでいます。正規品販売店で販売されたこと、購入時に販売店が保証書をすべて記入していること、そして修理のときに時計と一緒に保証書を提示すること、の3つです。

3つ目に注目してください。保証書が手元にないと、正規店で買った本物であっても保証は受けられません。購入記録がロレックス側に登録されているかどうかとは、別の話として扱われています。
保証期間は購入日から5年間です。うちのグリーンサブは2029年まで、GMTマスターIIは2031年まで残っている計算になります。5年って、引き出しの中身のことを忘れるには十分すぎる長さですよね。
再発行はされません
保証書を紛失した場合の再発行については、国内の買取店や販売店がそろって「再発行はできない」と案内しています。名義の書き換えについても同じです。ロレックス公式のページにはこの点の記載を見つけられなかったので、断定ではなく「そう案内されている」という扱いで書いておきます。
どちらにしても、手元から無くなった時点で取り返しがつかない種類のものです。箱は買い直せます。カードは買い直せません。ここが決定的な差でした。
社外品に交換すると、保証から外れます
保証書の話を読んでいて、同じページでもう1つ見つけたのがこれです。ロレックス公式は、純正ではない部品を足したり入れ替えたりした時計は保証の対象外だと書いています。挙げられているのはベゼル、ケース、ケースフレーム、裏蓋、文字盤、ムーブメントの主要部品、ムーブメント一式です。
通常の使用による傷みや、紛失・盗難・誤った使い方による故障も対象外です。盗難が保証でカバーされないのは、保険を調べたときにも引っかかった点でした。詳しくはロレックスに保険は必要かに書いています。
付属品がないと、売るときにいくら変わるのか
金額を書きたかったのですが、はっきりした共通の数字は見つかりませんでした。買取店のページはどこも「モデルと状態によります」という形で幅を持たせていて、同じモデルでも店によって言っていることが違います。
そのうえで、各社の説明がそろっている点だけ拾うとこうなります。
- 付属品がまったく無くても、買取そのものは受けてもらえる
- 査定額への影響がいちばん大きいのは保証書
- 次が箱で、冊子・タグ・余りコマは「あればプラス」くらいの扱い
- 本体の状態と、純正パーツのままかどうかのほうが、付属品より重く見られる
最後の1行は、さきほどの保証の条件とつながっています。社外ベゼルに替えた時計は保証から外れますし、査定でも減点されます。純正のまま使うのが、結局いちばん損をしないようです。

自分は売るつもりで買っていませんが、それでも「売れる状態を保っておく」のは持ち方の選択肢を残すことだと思っています。
保証期間が切れた保証書に、価値は残るのか
残ります。5年が過ぎると修理保証としては使えなくなりますが、査定では「正規店で売られた個体である」という証明として見られます。期限切れのカードを捨てないでください、と各社が書いているのはこのためです。
付属品だけを売ることはできるのか
できます。買取店のページには、箱や冊子だけを持ち込んだ実例が載っています。ヤフオクで空箱が単体で流通しているのも同じ話です。ただ、保証書だけを売るのは避けたほうがいいと思います。番号と名義が入った紙を手放すことになるので、自分の時計の情報が他人の手に渡ります。
並行輸入品の保証書はどう扱われるのか
並行輸入の個体にも保証書は付いています。ただ、公式の保証条件は「正規品販売店で販売されたこと」から始まります。海外の正規店で買われたものが日本に入ってきている場合と、そうでない場合とで話が変わるので、ここは一般化できませんでした。気になる場合は、買う前に販売店へ確認するところからになります。
なくしてしまったあとでも、できることはあります
もう捨ててしまった、という場合の話も書いておきます。
箱については、中古市場で買い直せます。ヤフオクには型番ごとの空箱が常時並んでいて、内箱と外箱のセット、冊子やカードケース込みのセットなど、状態もいろいろです。年代によって箱のデザインが違うので、自分の時計の年式に合うものを選ぶことになります。
冊子・タグ・カードケースも同じように単体で流通しています。余りコマは型番ごとに形が違うので、正規店かパーツを扱う店に相談する形になります。
保証書だけは、この手が使えません。他人名義のカードを買っても自分の時計の保証にはならないので、そもそも意味がないんです。ここだけは諦めるしかない部分でした。
うちは、箱の中に全部まとめて入れています
保管の話です。うちは箱の中に保証書もその他の付属品も全部入れて、箱ごと1箇所にしまっています。外箱・内箱・冊子・タグ・余りコマ・カードケースが、買ったときの並びのまま入っている状態です。
この方法のいいところは、探す必要がないことに尽きます。修理に出すときに持っていくのは時計と保証書ですが、「保証書だけどこかにしまった」となると、家の中を探し回ることになります。うちはまだオーバーホールに出したことがないので、箱を開ける機会は年に数えるほどです。そのくらいの頻度だと、置き場所のほうを先に忘れます。
リスクもあります。箱ごと持って行かれると、保証書もまとめて無くなります。盗難を心配するなら、保証書だけ別の場所に移すという分け方もあります。ただ、そもそも時計と箱を同じ家に置いている時点で、分けたところで効果がどこまであるかは何とも言えません。
以前保険について調べた記事を書いたときに、保険には入らず、自宅での置き場所を変える対応をとりました。いま思うと、あのとき考えていたのは時計本体のことだけでした。箱も一緒に移してはいるのですが、「中に保証書が入っている」という意識は、今回調べるまでありませんでした。

2本目を買ったときは、1本目の箱が引き出しのどこにあるかを思い出すところから始まりました。場所を決めておくのは、思っているより効きます。
箱も保証書も、年代で姿が変わっています
中古の個体を見ていると、箱の見た目がまちまちです。うちの2本はどちらも現行のものなので同じ形ですが、年式が違うと箱も保証書も別物になります。ここは買取店や販売店が年代別に整理しているので、その案内をもとに書きます。
箱のデザイン
国内の複数の買取店が、おおまかに4つの時期に分けて説明しています。2000年より前の木箱や革張りのもの、2000年から2005年ごろ、2005年から2015年ごろ、そして2016年ごろから現在の形です。現行のものは緑色の樹脂系の内箱に、厚紙の外箱を組み合わせた形になっています。
年代がずれた箱を合わせると、見る人が見れば分かります。買い直すときに「自分の時計の年式に合うもの」を選ぶ必要があるのはこのためです。シリアル番号から製造時期が分かるので、出品ページの型番表記と自分のカードを突き合わせることになります。
保証書の変遷
保証書のほうも、紙からカードに変わっています。古い個体には紙の保証書が付いていて、その後にカード型が登場し、色やデザインが何度か変わってきました。現行は緑色のカードです。
ここで気をつけたいのが、紙の保証書はそれ自体に価値が付くことがある、という点です。ヴィンテージの個体では、保証書の有無で値段が大きく動くと案内されています。古いロレックスをもらった、家にあった、という場合は、紙が挟まっていないかを先に確認したほうがよさそうです。
中古で買うときは、付属品の見え方が変わります
ここまでは新品で買った場合の話でした。中古で買うときは、保証と付属品の関係がまったく別になります。

ロレックス認定中古(RCPO)の場合
ロレックスが自社でやっている中古のプログラムがあります。公式サイトによると、対象になるのは製造から2年以上が経った個体で、認定のプレートを掲げた正規販売店だけが扱えます。オーバーホール済みで、必要なら純正部品に交換されたうえで売られます。
付属品の話でいちばん効いてくるのは、購入日から2年間の国際保証が新しく付くことです。専用のシールと保証書が発行されるので、前のオーナーのカードを引き継ぐわけではありません。新品の5年に対して2年ですが、中古で保証が付くのは大きな違いです。
一般の中古店や個人売買の場合
こちらは付いてくるものが売り手しだいです。「フルセット」と書いてあっても、その中身が外箱・内箱・保証書・冊子・タグ・余りコマのどこまでを指すのかは、出品ページによって違います。買う前に写真で1つずつ確かめるしかありません。
保証書が付いていても、名義は前のオーナーのままです。書き換えはできないと案内されているので、自分の名前に変えることはできません。購入日から5年が残っていれば保証を使える可能性はありますが、公式の条件には「正規品販売店で販売されたこと」が入っているので、実際にどう扱われるかは持ち込む先に確認したほうが確実です。
付属品だけを買い足して「フルセット」にすること
自分の時計の箱を買い直すのは、無くしたものを埋める行為です。一方で、売る直前に箱だけ買ってきて「フルセット」として出すのは、買う人から見ると話が違ってきます。
自分は前者はやっていいと思っていますが、後者はやりません。箱を埋めて上がる査定額より、あとで「年代が合っていない」と言われたときのほうが面倒だからです。売るときに正直に「箱は買い直したものです」と言えるかどうかが、自分の中の線引きになっています。
まとめ
ロレックスの付属品について、調べる前は「箱がかさばるから減らしたい」という発想しかありませんでした。調べ終わったいまは、箱の中に全部入れたまま、箱ごと1箇所に置いておくという今のやり方でいいと思っています。分けるかどうかより、どこにあるか分かっているほうが大事でした。
分け方の根拠は、なくしたときに取り返せるかどうかです。箱も冊子もタグもコマも、お金を出せば中古市場で買い直せます。保証書だけは買い直せません。公式が保証の条件として「時計と一緒に提示すること」を挙げている以上、この1枚は時計の一部だと思っておいたほうがよさそうです。
2本目を選ぶときに何を見たかはロレックスの2本目は何を選ぶかにまとめています。付属品の話とあわせて読んでいただけるとうれしいです。









