書評
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【真逆なのに絶賛】大原扁理と堀江貴文の共通点|年収90万円の隠居を推した理由

大原扁理と堀江貴文の共通点を解説する記事のアイキャッチ画像
claude
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「大原扁理 堀江貴文」で検索すると、出てくるのは本の販売ページかSNSの投稿ばかりです。知りたいのはそこじゃなくて、「なんであの堀江貴文さんが、年収90万円で隠居している人の本を絶賛しているの?」という一点のはずです。

僕も同じところで引っかかりました。以前『年収90万円で東京ハッピーライフ』を読んだのですが、帯に堀江貴文さんの推薦文が載っていて、正直「この2人、真逆じゃないの?」と思ったんです。

結論から言うと、2人の生き方はやっぱり真逆です。ただ、その手前にある前提だけが完全に一致していました。この記事では推薦文の中身をたどりながら、共通点と決定的な違いを整理していきます。

この記事でわかること
  • 大原扁理と堀江貴文の接点はどこにあるのか
  • 堀江貴文が推薦文で挙げた6つの主張
  • 2人の主張が真逆に見える3つのポイント
  • それでも「同じことを言っている」と言える理由
  • どちらの考え方を生活に取り入れるべきかの判断基準
堀江貴文が年収90万円で東京ハッピーライフに寄せた推薦文の6つの主張
大原扁理と堀江貴文をつないでいるのは、この推薦文ひとつ
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大原扁理と堀江貴文の接点は、本の帯に載った推薦文

2人は共著を出しているわけでも、対談本があるわけでもありません。はっきりした接点は、大原扁理さんの著書『年収90万円で東京ハッピーライフ』(太田出版)の帯に、堀江貴文さんが推薦文を寄せていることです。「大原扁理 堀江貴文」で検索している人が探しているのは、ほぼこの推薦文だと思います。

推薦文に並んでいるのは、上の図にまとめた6つです。要約すれば「まわりの言うことを鵜呑みにするな」「会社に人生を預けるな」「自分の運命は自分で決めろ」の3点に集約されます。そして最後は「僕と考え方はほとんど同じだ」という一文で締められています。

ちゅけ
ちゅけ

最初に読んだときは、皮肉か何かかと思いました。でも中身を追っていくと、わりとまっすぐな共感なんですよね

結論:生き方は真逆で、前提だけが同じ

先に結論を書きます。2人が一致しているのは「世間の“普通”は、自分に合っているとは限らない」という前提だけです。そこから先の答えは、見事なくらい逆方向へ振れています。

大原さんの答えは「働く量をとことん減らして、嫌なことをやらないで済ませる」。堀江さんの答えは「やりたいことを同時に走らせて、動き続ける」。この2つを同時に実践することはできません。どちらを選ぶかで、生活の見た目はまったく別物になります。

大原扁理と堀江貴文の主張の違いと共通点を整理した図
同じ前提から出発して、正反対の方向に進んでいる

大原扁理の主張は「好きなことで生きる」ではない

ここを取り違えると、大原さんの本はただの節約術に見えてしまいます。大原さんが言っているのは「好きなことで生きる」ではなく「嫌なことで死なない」です。

本の中では、週2日のアルバイトで年収90万円を稼ぎ、残りの5日は図書館で本を読んだり、散歩をしたり、何もしなかったりして過ごす生活が紹介されています。家賃を抑えるために都心から離れた駅から徒歩25分ほどの部屋に住み、食事は徹底して質素。やりたいことを増やすのではなく、やりたくないことを削って時間をつくっているのがポイントです。

「年収90万円」は目標額ではなく結果

誤解されやすいのですが、90万円という数字は「これだけあれば足りる」というノウハウではありません。自分にとって心地いい生活を先に決めた結果、必要な金額がそこに落ち着いた、という順番です。だから同じ90万円で東京に住んだところで、他の人が同じようにハッピーになれる保証はどこにもありません。

大原扁理と堀江貴文が真逆に見える3つのポイント

1. お金:使わずに済ませる vs 貯めずに使い切る

大原さんは支出を削ることで、必要な収入そのものを下げています。一方の堀江さんは『あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる』という本を出していて、書名がそのまま主張になっています。お金を「減らす対象」と見るか「回す対象」と見るかで、まっぷたつです。

2. 時間:何もしない時間をつくる vs 同時に複数を走らせる

大原さんは週5日ぶんの「何もしない時間」を確保することを、生活の中心に置いています。堀江さんの代表作のひとつは『多動力』で、こちらもタイトルどおり、複数のことを並行して動かすスタイルです。空白を守るか、空白を埋めるか。ここも正反対です。

3. 働き方:週2日まで減らす vs やりたいことを増やす

大原さんは働く量を減らすことで自由を取り戻し、堀江さんは動く量を増やすことで選択肢を増やす。手段としては真逆ですが、どちらも「他人に決められた働き方をやめる」という点では同じことをしています。

30代の僕が、この2人から受け取ったもの

正直に書くと、僕はどちらの真似もできていません。会社員として働いていますし、隠居もしていない。ただ、人生の主導権を他人に渡すと地獄になる、という一点だけは身をもって知っています。

以前、転職に失敗して地獄だった2年半について書いた記事を公開しました。あのときいちばんつらかったのは、給料でも労働時間でもなく、自分の時間の使い方を自分で決められなかったことでした。環境を他人任せにした瞬間、生活の質は自分の意思と関係なく決まってしまいます。

大原さんは働く量を減らすことで、堀江さんは選べる量を増やすことで、それぞれ同じ問題を解こうとしている。そう捉えたら、この2人が同じ本の表紙に並んでいることへの違和感は消えました。

ちゅけ
ちゅけ

どっちが正しいかじゃなくて、どっちも「他人に決めさせるな」としか言っていないんですよね

大原扁理と堀江貴文、どちらを参考にすればいいのか

どちらか一方を選ぶ必要はありませんが、いま自分がどちら側の課題を抱えているかで、効く方が変わります。

大原扁理さんの考え方が効く人
  • 働く量を減らしたいのに、減らす踏ん切りがつかない人
  • 収入が上がっても生活が楽になった実感がない人
  • 「何もしない時間」に罪悪感を持ってしまう人
  • まず支出を下げてから身の振り方を考えたい人
そのまま真似すると後悔しそうな人
  • 家族がいて、生活費を大きく下げられない人
  • やりたいことが既にあって、そのために資金が必要な人
  • 「隠居すれば楽になる」とだけ思っている人
  • 減らした先に何をするかを決めていない人

まとめ

大原扁理と堀江貴文は、生き方は真逆でも「人生の主導権を他人に渡さない」という一点で完全に一致しています。堀江さんが推薦文を寄せたのは、大原さんの節約術に共感したからではなく、その手前にある態度に共感したからだと僕は読みました。

本そのものの中身や要約は、【堀江貴文絶賛】年収90万円で東京ハッピーライフ【要約・感想・まとめ】にまとめてあります。推薦文の全文もそちらに載せているので、気になった方は合わせてどうぞ。

大事なのは、どちらの生き方を選ぶかではありません。まずは自分の生活の中で「他人に決めさせてしまっているもの」をひとつ見つけて、そこだけ取り返す。それだけでも、2人が言っていることの半分は実践できていると思います。

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