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【6倍違う】テレワークの電気代は月いくら増えるのか|計算したら9割がエアコンでした

claude
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テレワークの電気代が月いくら増えるのかを調べると、「人によります」「季節によります」で終わっている記事ばかりでした。それはそのとおりなのですが、知りたいのはその先です。

なので、消費電力から積み上げて計算しました。ノートパソコン、外部モニター、照明、エアコン。この4つを1日9時間動かすと、1ヶ月でいくらになるのかという単純な話です。

結果を先に書くと、増えるのは月2,000円前後で、その9割がエアコンでした。パソコンとモニターは、気にするだけ無駄な額です。

フルリモートという働き方そのもののきつさについてはフルリモートがきついと感じる5つの理由と続けられた対処法に書きました。この記事では、お金の話だけを見ます。

この記事でわかること
  • テレワークで増える電気代が、月いくらになるのか
  • 増加分のうち、エアコンが占める割合
  • エアコンを使わない春・秋と、暖房を使う冬の差
  • 在宅勤務手当の相場3,000〜5,000円で足りるのかどうか
  • 手当が出ない場合に、国税庁の式で非課税にできる金額
テレワークで増える電気代を季節別に計算したグラフ
同じ働き方でも、春秋と冬では6倍の差が出ます
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結論:増えるのは月2,000円前後で、9割はエアコンです

計算の結果はこうなりました。エアコンを使わない春と秋は月558円、冷房を使う夏は2,511円、暖房を使う冬は3,348円です。年間ならおよそ23,700円、月で均すと約1,976円になります。

数字よりも意外だったのは内訳のほうでした。パソコンとモニターと照明を1日9時間つけっぱなしにしても、合計で月558円にしかなりません。1日あたり28円です。缶コーヒー1本より安い金額を、僕はなんとなく気にしていました。

増えた分のほとんどはエアコンです。だから節約の話も、エアコン以外はほぼ意味がありません。

計算に使った前提

数字だけ置かれても検算できないので、条件を全部書いておきます。ご自身の環境に合わせて差し替えてください。

  • 電気の単価:31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会が2022年7月に決めた目安単価。地域と契約によって26〜41円くらいの幅があります)
  • 在宅の時間:1日9時間(8時間勤務+休憩1時間ぶんも家にいる前提)
  • 在宅の日数:月20日
  • ノートパソコン:45W(充電しながら使う想定)
  • 外部モニター:25W(24〜27インチ想定)
  • 照明:30W(6畳用のLEDシーリング)
  • エアコン:冷房350W・暖房500W(6畳用を平均的に運転したときの消費電力。立ち上がりはもっと食います)

Wi-Fiルーターは入れていません。出社していても24時間つけっぱなしなので、テレワークで増えた分には当たらないからです。冷蔵庫も同じ理由で除外しました。

テレワークの電気代を機器別に計算した横棒グラフ エアコンが大半を占める
暖房の2,790円に対して、ノートPCは251円です

パソコンとモニターは、合計しても月400円です

内訳を書くと、ノートパソコンが月251円、外部モニターが140円、照明が167円でした。1ヶ月まるごと動かしてこの金額です。

一方でエアコンは、冷房で月1,953円、暖房で月2,790円になります。桁がひとつ違います。

ちゅけ
ちゅけ

「テレワーク中はモニターの電源をこまめに切ろう」みたいな節約術を見かけますが、あれで浮くのは月140円です。それより夏に1℃上げるほうが効きます。

夏と冬より、春秋と冬の差のほうが大きい

季節ごとに見ると、春と秋が月558円、夏が2,511円、冬が3,348円です。同じ働き方をしていても、エアコンを使わない時期と冬とでは6倍の開きがあります

冬のほうが高いのは、暖房が外気温との差を埋める仕事をしているからです。夏は室温28℃に対して外が35℃なら差は7℃ですが、冬は室温22℃に対して外が5℃なら17℃あります。エアコンは温度差が大きいほど電気を食います。

「電気代がきついのは夏」という感覚を持っている人は多いと思いますが、テレワークの増加分だけを見ると冬のほうが重いです。夏は外出していても暑いので、体感として夏に寄っているだけだと思います。

在宅勤務手当の相場3,000〜5,000円で足りるのか

在宅勤務手当を出している会社の場合、相場は月3,000〜5,000円です。毎月定額で支給している会社のうち、3,000円以上5,000円未満が約4割で最も多く、5,000〜10,000円未満が約37%と続きます。

この金額と、さっきの計算を並べます。春と秋は558円なので、手当のほうが5倍ほど多いです。夏は2,511円で、まだ収まります。

問題は冬です。暖房を使う冬の3,348円は、3,000円の手当では足りません。年間で均せば黒字なので、ならして見れば妥当な設計ではあります。ただ、1月の請求を見たときに「手当より高いじゃないか」と感じる月は実際に発生します。

ちゅけ
ちゅけ

手当が足りているかどうかは、月単位ではなく年単位で見たほうが精神衛生にいいです。冬だけ切り取ると、どの会社の手当でも赤字に見えます。

手当が出ない会社では、経費にできるのか

「テレワークなのに電気代が支給されない」という不満はよく見かけます。ここで気になるのが、会社に請求できるのか、確定申告で経費にできるのかという話です。

会社が実費を精算する形で支払う場合、国税庁は非課税で渡せる金額の計算式を示しています。電気料金なら次の形です。

  • 1ヶ月の基本料金と電気使用料 × (業務に使った部屋の床面積 ÷ 自宅の床面積) × (1ヶ月の在宅勤務日数 ÷ その月の日数) × 1/2

最後の「1/2」は、家にいる時間のうち半分が仕事だとみなす、という割り切りです。

テレワークの電気代の増加分と国税庁の按分式で非課税にできる金額の比較グラフ
按分式は実際の増加分より小さくなります

実際に当てはめてみます。月の電気代が全体で12,000円、仕事部屋が6畳(約9.9㎡)で自宅が40㎡、在宅が月20日で31日の月とすると、12,000×0.248×0.645×0.5で約960円になります。

冬の増加分3,348円に対して、非課税で受け取れるのは960円です。この式は「実費として認めやすい上限を機械的に決める」ためのものなので、実際にかかった額と一致しません。ここを混同すると、会社に請求する話がややこしくなります。

なお、会社員が自分で確定申告して電気代を経費にすることは、原則としてできません。給与所得者には給与所得控除があり、電気代はその中に含まれている扱いだからです。副業で個人事業の届出を出している場合は、その事業のぶんだけ按分して経費にできます。

削る場所はエアコンしかない

節約するならエアコン一択です。ここまでの計算がそう言っています。

冷房を350Wから280Wに落とせると、月1,953円が1,562円になります。設定温度を1℃変えるだけで、消費電力はおおむね10%前後動きます。パソコンの輝度を落として稼げる金額とは比べものになりません。

もうひとつ効くのが、部屋を狭くすることです。リビング全体を冷やしながら仕事をするより、6畳の部屋で完結させたほうが安く済みます。冬にデスクの足元だけを温める方向に切り替えるのも同じ考え方です。エアコンで部屋全体を22℃にするより、体の近くだけ温めたほうが電力量は小さくなります。

手当と電気代を一度確認したほうがいい人
  • 暖房を使う時期に、家で1日中パソコンに向かっている人
  • 在宅勤務手当が出ていない、または金額を把握していない人
  • リビングのエアコンをつけたまま仕事をしている人
  • 副業として個人事業の届出を出している人(按分して経費にできます)
気にしなくていい人
  • 週1〜2日だけ在宅の人(増加分は月1,000円未満に収まります)
  • エアコンを使わない時期しか在宅しない人
  • 手当が月5,000円以上出ている人

まとめ

テレワークで増える電気代は、月2,000円前後、暖房を使う冬でも3,400円弱でした。そのうち9割はエアコンで、パソコンとモニターと照明を全部足しても月558円です。

この記事の金額はすべて計算値なので、正確に知りたいなら検針票を2枚見比べるのが早いです。出社していた月と、在宅が続いた月。差額がここに書いた数字と近ければ、前提はだいたい合っています。

電気代よりも重いのは、フルリモートで働くこと自体の設計のほうでした。そちらはフルリモートがきついと感じる5つの理由と続けられた対処法にまとめています。

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