【生きる意味とは】NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧【要約・感想・まとめ】

書籍情報
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著者について
ヴィクトール・E・フランクル
(ドイツ語: Viktor Emil Frankl, 1905年3月26日 – 1997年9月2日)は、オーストリアの精神科医、心理学者、ホロコースト生還者。著作は多数あり日本語訳も多く重版されており、代表作は『夜と霧』。患者が自ら生きる意味を見出す手助けを施すことにより、精神障害を克服する心理療法「実存分析」(のちにルートヴィヒ・ビンスワンガーによりロゴセラピーと改められる)を提唱した
引用元:Wikipedia
諸富 祥彦
1963年福岡県生まれ。明治大学文学部教授。筑波大学人間学類、同大学院博士課程修了。千葉大学教育学部助教授を経て、現職。教育学博士。臨床心理士。カウンセラー。日本トランスパーソナル学会会長、日本カウンセリング学会理事など幅広く活躍
引用元:Amazon
書評
どんな本?
原著である「夜と霧」は心理学者フランクルがナチスに生存率の極めて低い強制収容所に投獄されたなかで絶望している人の様子を克明に記録しつつも
過酷な状況に置かれた場合でも人生に希望があることをと記した本。
本書は原著で述べられていることを抜粋しフランクルが何を伝えようとしているかを解説している。
読んだきっかけ
両学長おすすめ書籍に載っていた本
絶望の淵に置かれても人生に希望が持てるとはどういうことか知りたいと思ったことがきっかけです!
要約
- 「精神の自由」 とは「人間としての最後の自由」でもあり、人は極限状態であっても自己を見失わずに振る舞うことができる自由であり誰にもその自由は押さえつける事はできない。
- 「生きる意味」とは私たちが問うものではなく、 私たちの振る舞いや姿勢によって決まるものである。よって「生きる意味」とはむしろ人生から常に問われているものである。
- 生きる意味は創造価値(何かを成し遂げて感じる価値)、体験価値(楽しい体験をする価値)、態度価値(①)によってそれぞれの人間が自分で決める。
良かった点・悪かった点
感想・まとめ
原著ではどんなに過酷な状況であっても、どのように振る舞うかという精神の自由だけは、誰にも奪うことができないということを心理学者の著者が解説しています。
本書は原著から重要な部分を抜き出して解説をしていますが、その一部分でさえ収容所での過酷な生活や精神状態などは考えただけで恐ろしいことだとわかりました。 そのような環境の中でフランクルが生き残れたのは、運の要素が大きいとはいえ「精神の自由」を失わなかったことも影響したのだと考えました。
私自身も一時期生きる意味を探している日々がありました。特別辛いという思いはなかったなのですが、将来の自分の姿を想像できなかったので漠然とした不安に包まれていました。
フランクル氏の考えている「生きる意味」は探すものではなく生きている姿勢そのものから自然に生まれるものであると解釈しました。
この考えに出会い私は「「生きる意味」を考え続けることに対した意味はないので、目の前にある自分がやりたいことをとことんやることで「生きる意味」が自然に見つかるので悩むことはない。」と考えるようになりました。
今過酷な環境に置かれていて生きる意味がわからなくなっている人にぜひ読んでほしい本です。
こんな人におすすめ!
総評
ナチスの強制収容施設での過酷な環境の中でも、生きる希望を失わなかった著者。
どのような状況にあっても精神の自由だけは、誰にも奪うことができないということを学ぶことができました
気になったらぜひ読んでみてね😆