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著者について
村西とおる
本名・草野博美、職業・AV監督。1948年、福島県生まれ。高校卒業後に上京、バー「どん底」勤務。1970年、グロリア・インターナショナル日本支社に転職し、英語の百科事典『エンサイクロペディア』のトップセールスマンとなる。1978年、ゲーム機のリース業により、1年半で7億円を得る。1980年にはビニール本・裏本の制作販売に転じ、北大神田書店グループ会長に就任するが、猥褻図画販売目的所持で逮捕、全財産を失う。AV業界に進出して、1988年にダイヤモンド映像を設立。駅弁ファックや顔面シャワーを考案、黒木香、松坂季実子、卑弥呼らを擁し、最盛期の年商は100億円。しかし1992年、衛星放送事業の投資に失敗、負債総額50億円で倒産する。その後、各種ビジネスを経て借金を完済。2019年、自身がモデルとなったNetflixのドラマ「全裸監督」が大ヒット。2021年6月24日、同「全裸監督2」配信。著書に『禁断の説得術 応酬話法』『人生、死んでしまいたいときには下を見ろ、俺がいる。』(いずれも祥伝社新書)、『村西とおるの全裸人生相談 人間だもの』(飛鳥新社)など。
引用元:Amazon
書評
どんな本?
「全裸監督」の異名で知られる著者が波瀾万丈の人生経験を通じて獲得したお金の法則を述べている本。
本書はお金に関する42個の法則を掲げた上でそれらにまつわるエピソードが付随されていると言う形式になっています。 経験から得られた著者の考えが示されているため、非常に説得力があります。
とにかく、著者の経験談が過激すぎるため読み物としても楽しめます。
読んだきっかけ
著者がNetFlixにて配信されているドラマ「全裸監督」のモデルということもあり興味を持ったことがきっかけです!
要約
- 資本主義では自分だけでなく他人のお金をいかに活用するかが重要であり、そのシステムを確立した人間が覇権を握れる。
- 収入に不満を抱くのは、仕事は労働力の提供と捉えるだけで、経験を蓄積させてもらっていると考えていないから。
- お金を貸したらお返しや返済を望んではいけない。あげたものと思うこと。
- 50億の借金返済、巨万の富を得た経験からのお金の結論は「足るを知る」こと。
良かった点・悪かった点
感想・まとめ
本書は本当に波瀾万丈な人生を歩んできた著著者によるお金に関する考えを教えてくれます。
私自身は著者に対して予備知識がなかったため、真面目にお金の法則について学んでみようと考えていたのですが、図書館で本を書いたときに最初に思ったのは、表紙のインパクトがすごいということでした笑
借りる本を間違えたかなと思ったのですが、内容を読んでみるとしっかりお金の考えについて記してありそれら全てが経験にまつわるものだったので、非常に参考になりました。
お金を稼ぐコツについては4つほど例が挙げられているのですが、ゲーム機のリース事業、TSUTAYAでの成功事例、ターザン八木のニッチAVなど過去の成功からどのような考えがあって成功したのかを解説してくれていました。
著者独自の考えだと思ったのは、世話になった人には 喜んでお金を貸し見返りは求めないようにしなさいと言うものでした。
私自身はお金を貸してしまうことで友情が壊れてしまうと考えているため、貸さないようにしているのですが、著者の考えは真逆で「お金を貸せない位の友情ならば、そんなのものは友情ではない」 と述べています。この内容を聞いて私は考え直し金銭的な余裕があるときにはお金を貸してあげよう、いやあげようと思いました。
波瀾万丈な人生を経験してきた著者なため高圧的な内容なのかと思ったのですが、本書での語り口はユーモアを交えつつも非常に丁寧で非常に好感を持つことができます。過激なエピソードが多いので、単純な読み物としても退屈しません。
最後に結論として述べているのは「足るを知る」ということでした。200億稼いだり50億借金をしたり、370年懲役請求されたりした著者が述べている結論なので非常に言葉に重みがあります。
こんな人におすすめ!
総評
文字通り波乱万丈の人生を歩んできた著者の経験からお金の法則を教えてくれる本
何度も成功を繰り返している著者によるお金の考え方を知ることができます。 波瀾万丈な人生の経験も併せて紹介されており、読み物としても非常に面白かったです。
気になったらぜひ読んでみてね😆