【1泊で58g】キャンプのガス缶は1本で余る|CB缶とOD缶の選び方を熱量から計算した

キャンプの荷物のなかで、何個持ってくか悩むのがガス缶だと思います。
ただ、水の量を計算したときに2泊でも1Lで足りると分かったので、ガスも同じように数字で出せば持ちすぎが減るはずだと思って計算してみました。
結論から書きます。1泊2日のソロキャンプなら、250gのガス缶1本で余ります。使うのは60gにも届きません。予備を持っていく意味はほとんどなくて、本当に気をつけるべきなのは本数ではなく気温のほうでした。
- 1泊2日で実際に減るガスの量(熱量から計算しました)
- CB缶とOD缶のどちらを買えばいいか
- 気温が下がると火力が落ちる理由と、その境目の温度
- 残ったガス缶の捨て方

1泊2日で使うガスは約58g。250g缶の4分の1です
計算の元にしたのは、ブタンの燃焼熱です。ガス缶の中身は1gあたり約11kcalの熱を持っています。そして水を温めるのに必要な熱量は、1Lを1℃上げて1kcalです。
500mLの水を20℃から100℃まで沸かすなら、40kcalあれば足ります。ただしバーナーの熱は半分くらい横に逃げるので、熱効率を50%として80kcal。ガスに直すと500mLのお湯1回で約7gです。
この数字を使って、1泊2日ソロの一般的な献立を積み上げたのが上のグラフです。夜にラーメンとコーヒーで1L、炒めものを中火で10分、朝にコーヒーとスープで0.7L、寝る前に湯たんぽ用のお湯を1L。全部足して58gでした。
250g缶なら4泊分です。予備の1本は、ほぼ確実に使わないまま持ち帰ることになります。

予備を積んでしまうのは、量が足りないからではなく残量が見えないからなんですよね。不安のぶんを重さで払っている感じがします。
炒めものが意外と食う
グラフを見ると、いちばん消費が多いのはお湯ではなく炒めものです。19g。お湯1Lの14.5gより多い。
理由は単純で、炒めものは鍋に熱が入らずに空気へ逃げる割合が大きいからです。お湯は沸いたら止められますが、炒めものは10分なら10分ぶんまるごと燃やし続けることになります。凝った料理をする人ほど、ここが増えます。
CB缶とOD缶、どちらを買うか
キャンプのガス缶には2種類あります。カセットコンロに刺す細長いCB缶と、バーナーにねじ込む背の低いOD缶です。
値段はかなり違います。CB缶はスーパーで3本400円前後、OD缶は250gで900円前後です。同じ250gを買うのに6倍以上の差があります。それでもOD缶が売れているのは、寒さに強いからです。
気温が10℃を下回らない季節に、車で行くオートキャンプをするだけなら、CB缶で困る場面はまずありません。計算した限りでは、春から秋はCB缶で足ります。
OD缶使うとキャンプっぽさが出てかっこいいですよねー!
一方CD缶だとデザインもあって、「キッチンかな?」ってなっちゃうことも多いと思いますw

ちなみに私が使っているのはSotoのCB缶のバーナーです、ロマンよりもコスパを優先する自分の性格が出てますねw
以下は私が使ってるやつです!
冬になると話が変わります

ガス缶の中身は液体で、それが気化してはじめて燃えます。気化するかどうかを決めているのが沸点です。
CB缶の主成分であるノルマルブタンの沸点は-0.5℃。氷点下まで冷えると、CB缶は火が付かないのではなく、そもそも気体になれません。0℃を少し上回っているだけでも、缶が冷えていくにつれて火力はどんどん落ちていきます。
OD缶にはイソブタン(-11.7℃)やプロパン(-42.1℃)が混ぜてあります。だから冬でも使えます。値段の差は、この混合比のぶんだと思ってください。
ちなみに冬キャンプで寒さを感じるのは、たいていガスより先に地面のせいです。そちらはキャンプで寝れない原因はマットのR値にまとめました。
計算で解決しないのは「残量が分からない」ほうです
ここまで数字を出しておいてなんですが、実際のキャンプで予備を1本入れてしまう理由は、消費量を知らないからではありません。使いかけの缶があと何g残っているかは、見た目では分からないからです。
これはキッチンスケールで解決します。CB缶なら空缶が約100g、中身が250gなので、満タンで約350g。量って300gなら、中身は200g残っている計算になります。缶の底に油性ペンで実測値を書いておけば、次に持ち出すときに悩みません。
缶の重さは製品ごとに違うので、新品を一度量って自分用の基準を作ってしまうのがいちばん早いです。1回やれば済みます。

振ってちゃぷちゃぷ鳴るから大丈夫、で判断していると、使いかけの缶だけがどんどん増えていきます。
使い終わったガス缶の捨て方
キャンプ場のゴミ箱に捨ててはいけません。ガス缶は不燃ゴミではなく、多くの自治体で「有害ごみ」「危険ごみ」といった別枠の扱いになっています。回収車の火災原因になるからです。
手順としては、屋外の風通しがいい場所でガスを完全に出し切って、それから自治体の指示に従って出します。穴を開けるべきかどうかは自治体ごとに指示が真逆なので、一般論で覚えないでください。「開けてから出す」自治体と「開けずに出す」自治体の両方があります。市区町村名とガスボンベで検索すれば、たいてい出てきます。
ゴミを持ち帰る前提の段取りは、焚き火の後始末は3手順で終わるのほうに書いた考え方がそのまま使えます。帰りの車に何を積むかを行く前に決めておけば、撤収の日に慌てずに済みます。
使用期限は7年が目安です
ガス缶の底や側面に製造年月が書いてあります。メーカーが推奨しているのは製造から約7年です。ガスそのものは劣化しませんが、ゴムのパッキンが硬くなってガス漏れの原因になります。
錆びている缶、へこんでいる缶は使わないでください。年に1回、車載のまま忘れている缶がないか見ておくと安心です。
まとめ
1泊2日のガス消費は約58g、250g缶1本で4泊ぶんです。予備を積むより、キッチンスケールで残量を量るほうが荷物は減ります。
買い分けの基準は季節だけで足ります。朝の気温が5℃を下回る時期に行くならOD缶、それ以外はCB缶。缶の本数を気にしていた時間を、マットや寝袋の見直しに回したほうが、キャンプは確実に快適になります。
次に買い足すなら、自分はガス缶ではなくキッチンスケールにします。1,000円しません。









