書評

【属人化を防げ】とにかく仕組み化【感想・レビュー・まとめ】

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書籍情報

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書名:とにかく仕組み化 ── 人の上に立ち続けるための思考法

著者名:安藤広大

出版社:ダイヤモンド社

書評

どんな本?

設立からわずか4年で上場を果たした株式会社識学の創業者である著者がマネジメントについて書いた本。

識学とは「全ての従業員が ストレスに悩まされることなく、仕事に集中できる組織」 作り上げることによって、成果を上げるマネジメント理論です。

本書では識学における要であるマネジメントのあり方を語っています。

冒頭では「歯車として機能する人になれ」と言う一般では受け入れづらい表現をしています。なぜ「替えの効かない人」ではいけないのでしょうか。

本書では何もかもを仕組み化することで、マネジメントをうまく活かせることができると言う旨の内容を記載しています。その前提として、従業員は1つの歯車として動かなければいけないと言うことを述べているのです。

「数値化の鬼」「リーダーの仮面」の続編であり、それぞれ

「数値化の鬼」がプレイヤー向け。

「リーダーの仮面」がリーダー向け。

「とにかく仕組み化」がマネージャー向け。

となっております。

読んだきっかけ

ちゅけ

出版された当初、既に数値化の鬼とリーダーの仮面を読了しており、同じ著者の作品が気になったものがきっかけです!

良かった点・悪かった点

  • 仕組み化することのメリットがわかる。
  • 8000社も導入している識学の教えを格安で学ぶことができる。
  • 識学自体が日本企業らしい回れ右のがんじがらめ教えなので、
    自由な考えを持つ人やNetflixでの文化が好きな人とは合わないかも
  • 思想の本なので抽象的であり具体的な解決方法などはあまり記載されていない
  • 内容が冗長である

感想・まとめ

本袖は月学におけるマネジメントの理論について学ぶことができました。

個人的には各従業員は自身の役割を全うするためにルールに縛られるべきだと言う
従来の日本企業的な本書の主旨は時代遅れだと思いました。

元にNetflixの「クリエイティブな組織はむしろルールを減らしていくべき」と言う主張に対し、本社ではルールを規定しそれを徹底して守らせることにより成果が上がると言う正反対の主張をしていました。

国の文化が違うので主張が違うのは当然だとも考えています。が、
今の日本とアメリカの経済状況を比較するとわかりますが
この日本企業的な教えが日本の衰退を招いていると考えています。

一方で、ルールを徹底的に明確化するべきと言う主張に関しては私も同意します。

例えば、 社内ルールなどで「会議に遅刻をしてはいけない」と言うルールがあったとします。 この流は文面だけ見ると非常に曖昧な内容であり、見る人によって何を守るべきなのかが変わってきます。親戚が不幸にあった場合でも会議に遅刻してはいけないのか、1秒たりとも全く遅刻してはいけないのか、10秒程度なら遅刻してもいいのかなど、全て人によって解釈が変わることがあります。このようなルールがあると暗黙の了解を全従業員が把握する必要があり、そのような組織は肩が狭い組織となると言うことを本書は述べていました。

ルールの明確化という内容には同意しますが、
従業員は言われたことだけをやるべきであるという内容には同意しかねました。

エンジニアにとって「仕組み化」とは常に業務で思考するものであり本書と親和性が高いと思っていましたが、本書の内容は初歩的な内容なのでエンジニアにとって仕組み化するために何をしたらいいのかは本書ではえられません。

あくまで個人の意見なので識学の考えが合う人には本書はマネジメントにおける参考書程度にはなるかも知れません。
参考書程度というのは具体的な内容があまり記載されていないためバイブルにはなりえないためです。
あくまであの人はこうやって言っていたなという参考にはなりうると思います。

こんな人におすすめ!

  • 精神論で仕事をやり遂げてきたが詰まってきた人
  • マネージャーであるだが、チームの成果が出ない人
  • 識学について興味がある人

総評

個人的評価

ちゅけ

識学のマネジメントの考えを紹介している本

抽象的な内容が多い上に識学自体が日本業らしいルールに縛られるべき
と言うマネジメント理論であるため読む人は選びそう。

これからマネジメントを始めるという人は読んでもいいかもしれません

気になったらぜひ読んでみてね😆