書籍情報
メルカリでの検索結果はこちら
著者について
仲野佑希
UXライター | 著書『ザ・ダークパターン』 | 監修書『UXライティングの教科書』『ザ・マイクロコピー』 | デジタルプロダクトのUI文言, ボイス&トーンの設計 | UXライティングメディアKOTOBA UX運営 |
引用元:X
書評
どんな本?
皆さんはウェブサービスやウェブサイトを使っていて、なんとなく嫌な気持ちになる事は無いでしょうか?
例えば、メールマガジンを受け取る気は無いのに、初めからメールマガジンを受け取る設定になっていたり、在庫が残りわずかと書いてあったので、買ったのに1ヵ月経ってもわからない。タイムセールって書いてあるのに時間が来てもセールが終わらない商品などです。
本書では、そのようなウェブデザインのことをダークパターンと定義しています。ダークパターンを活用することにより、確かに業績や流数などの短期的なKPIの向上をすることができるかもしれません。 しかし、長期的な観点で考えるとそれはいいことなのでしょうか。
本書ではダークパターンとはなんなのか、なぜダークパターンは効果的に働いてしまうのか、ダークパターンの種類とその防ぎ方などを解説しています。
読んだきっかけ
ノンデザイナーズ・デザインブックを皮切りに、
UXについて学んでみようと思ったことがきっかけです!
要約
- ダークパターンとは、ユーザの意図に沿わない操作を強制するデザインの事。近年国内外でダークパターンへの批判が高まっており、企業が使用することによりユーザの信頼を失墜し長期的な目線で損害を被る可能性がある。
- ダークパターンを防ぐためには組織をプレッシャーから解放する必要がある。達成が困難なビジネス上の必達目標などを立てられると、それを達成するためにWEB部門はダークパターンを用いて目標を達成しなければいけなくなるため。
良かった点・悪かった点
感想・まとめ
本書ではユーザの意思に関わらず、ウェブサイトの提供側のさせたいように操作を誘導するダークパターンについて学びました。
日常でウェブサイトを閲覧する中でどこからサイトを退会するのかわからない、キャンセルの仕方がわからないなど、企業側が有利になるような画面の作りのサイトが多々あると感じていました。それがまさにダークパターンだと言うことを本書を読んで知ることができました。
本書の主張通りダークパターンを用いることで、短期的な目標を達成することはできますがユーザとしてそれに触れるとやはりダークパターンを使われると内心嫌悪感を感じるのは確かです。もし同様のサービス同様な価格で他の会社が出てきたとしたら、そのダークパターンを適用している会社への信頼性は失墜しているので、長期的な目線でみたら損害を被ると私は自身は考えています。
ダークパターンが生まれてしまう理由として、本書では上層部による過激な目標を達成するために仕方なく開発部門がやっていると言うふうに記載がされていました。
確かにそのような目標を目標達成を強制されることによりふさわしくない手法として、ダークパターンを用いてしまう事はあると考えます。そのような悲劇を生み出さないためにもダークパターンを適用した企業がどのようなリスクが抱えるのかと言うことを上層部に説明し説得する必要があると私は考えました。
一方で、明らかに悪意を持ってダークパターンを適用している企業もあります。そのような企業は、今後世間の批判の中により淘汰されていくと思うので放っておいて問題がないと考えました。
こんな人におすすめ!
総評
ダークパターンについて解説している本
私自身もウェブサイトを使っていて、なんとなくうざいなと思うことが多くあります。それに名前をつけたのがダークパターンでした。
私自身はユーザに対して誠実でいたいと思っているためダークパターンを使わないように心がけています。
気になったらぜひ読んでみてね😆