【平均年収2200万】キーエンス解剖 最強企業のメカニズム【要約・感想・まとめ】

書籍情報
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著者について
西岡 杏
1991年、山形県酒田市生まれ。2013年に慶応義塾大学経済学部卒業後、日本経済新聞社に入社。大阪経済部を経て企業報道部へ。電機や機械、素材などの製造業のほか、医療やエネルギー、不動産・ホテルなどの分野を担当してきた。21年4月から日経ビジネス記者。電機・IT・通信を中心に取材する。
引用元:日経ビジネス電子版
書評
どんな本?
営業利益率は55%越え、社員の平均年収は20,000,000円超えの企業
キーエンス。
売り上げ高は1兆円に満たないのに日本の時価総額ランキングでは第3位に入っている。ちなみに第一位はトヨタ自動車で第二位はソニー。
日本で斜陽産業となりつつある製造業界において、なぜキーエンスだけがこれだけの成果を上げることができるのか、取材などにはほとんど応じないため今まで明かされなかったキーエンス社内の仕組みや文化についてOBのインタビューを通じて「解剖」をしていく。
読んだきっかけ
一度キーエンスに見積もりをWEBで行ったときに5分以内に電話がかかってきて只者じゃないと思ったことがきっかけです!
要約
- 圧倒的な営業力の秘密は「ロールプレイング千本ノック」、「1分単位の報告書」、「SFAの徹底的な活用」、「ハッピーコール」等の多数の取り組みがあり情報の透明性を高めること、訪問履歴を徹底的に管理することにより営業力を生み出している。
- 利益率の高い製品を創造する秘訣は、顧客が欲するものを作るのではなく顧客が口には出していないが心から欲しいもの=真のニーズを掘り起こすことで、新たな市場を切り開くこと。それによって他社にはない製品を作ることができるため結果として高い利益率を出すことができる。
- 「全商品当日出荷保証」 アマゾン並に即納にこだわる理由は製造業の性質に深く絡んでいる。 製造業では工場のラインが止まってしまえば、1日で数億円喪失することも決して珍しくない。キーエンスであればすべての商品が即納保証されているので、万が一の故障の際にも損失を最小限に抑えることができると言う安心感を顧客に与える。
良かった点・悪かった点
感想・まとめ
本書では 製造業務のセンサーを開発販売している企業キーエンスについて、生産性の高さや給料の高さ、圧倒的な利益率の背景にある仕組みや文化を解説しています。
キーエンスが商品開発をする際は顧客が欲するものではなく顧客が心に欲しいと思っているものを作り出すことが重要と本書では書かれています。
これはマーケティングにおける「顧客インサイト」と言う考えにマッチしていると考えました。 また、開発中に発覚した機能、追加なども必ず盛り込むことで、間に合わせるなど高いスキルを持ち合わせている人材がたくさんいるのだと考えました。
営業部隊に関しては、情報の共有や透明性が重視されており、正直であることが評価につながると記載がありました。そのための仕組みとして監査があり、その監査も何時何分にETCを通っているんだと訪問に間に合わないなど、厳密な調査が行われているようです。営業部門は個人間の数字の取り合いであるので、通常であれば情報の囲い込みが行われそうですが、それを許さず、キーエンス全体の利益の向上のために情報は積極的に共有することが推奨、評価されているようです。
私個人の感想としては、情報の透明性を高めることで、各人材がサボることを抑止していることと、理詰めで考えていくことにより合理的な手段を常に採択しているなど「当たり前のこと」を徹底的に突き詰めていることがキーエンスの強みだと感じました。 伝統や文化などの意味のない規則ではなく、合理的に考えられた理想的なルールで社員を縛ることにより徹底的な生産性の向上を目指していると言うふうに私は捉えました。
多くの日本企業は、意味のないルールに縛られているせいで生産性が落ちているように考えているので、キーエンスのようにそれぞれのルールに売り上げに直結するなど合理的な理由があならばそれはとても良い文化だと感じました。
こんな人におすすめ!
総評
キーエンスの社内文化、仕事術について教えてくれる本
徹底的に理詰めの企業でありそれを突き詰めることがキーエンスという企業の強みなのだと感じました。
また利益を社員に対し最大限還元している数少ない日本企業だと感じました。
気になったらぜひ読んでみてね😆