書籍情報
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著者について
トム・ケリー
多くの一流企業の製品デザイン、顧客サービス等のコンサルタントを請け負い、その優れた実績のみならずそれを生み出す企業文化までが評価されているIDEOのゼネラル・マネジャー。兄で会社創立者のデイヴィッド・ケリーとともに経営に携わり、IDEOを350人以上ものスタッフをかかえる企業にまで成長させた。主にビジネス開発、マーケティング、人事、オペレーションの業務を担当するが、必要とあらば他の社員と同様にフォームコアと格闘し、IDEOの方法論であるブレイン・ストーミングやプロトタイプ製作を実践している。イノベーションにおけるリーディング・スピーカーとしては、企業文化の改善や戦略的な考え方について提言を続けている
ジョナサン・リットマン
テクノロジー、ビジネス、デザインなどの分野をリポートするライター。全米コンピュータ誌協会の最優秀特集賞を2度受賞、ピュリッツァー賞候補にもなった。フォーブス誌、プレイボーイ誌など多くのメディアに寄稿している
引用元:amazon
書評
どんな本?
デザインファームの「IDEO」のゼネラルマネージャーであるトム・ケリー氏が打ち出すイノベーションを発想する方法を紹介する本の第二弾。
第一弾は、発送する会社!
もうそれはイノベーションを生み出す人材を10種類のキャラクターに分類して紹介しています。イノベーションの創造においてそれぞれのキャラクターがどのような役割を担っているのか、どのような人材がキャラクターに分類されるのかなどを教えてくれます。
読んだきっかけ
100人のプロが選んだソフトウェア開発の名著に載っていた本
認定スクラムマスターの川口恭伸さんが紹介していました
イノベーションを生み出すための人材について学びたいと思ったことがきっかけです!
要約
- イノベーションを生み出す組織には、少なくとも10種類の役割が存在する。 情報収集するキャラクターとして人類学者、実験者、花粉の運び手、土台を作るキャラクターとして ハードル選手、コラボレーター、監督、実現するキャラクターとして経験デザイナー、舞台装置家、介護人、語り手の種別に分けられる。
- 10種類すべての人材がいなければイノベーションは生まれないと言うわけではなく、1人が複数の役割を果たす場合もあるし、強烈に1つの役割を実現する人がいればある。役割はなくても成立する場合がある。
- T型人材とは1つの分野に対し深く特化していながらも、他の分野に対しても知見を持っている人材。 1部の役割にはT型人材であることが素質となる。
良かった点・悪かった点
感想・まとめ
著者の経験からイノベーションを満たす人材の種類を解説しています。
各キャラクターの名前からどのような役割なのか理解しようとすると少し難しいですが、本書の内容を読み込めば概ね適切な分類だと感じました。
特徴的な分類のとしては経験デザイナーと舞台装置化が挙げられると感じました。
経験デザイナーとは単に機能的なだけでなく、表に出てこない潜在的な顧客のニーズにもっと深いレベルで結びつく説得力のある経験をデザインする役割のことをいいます。製品だけの魅力ではなく経験自体をデザインすると言う観点が本書に特徴的だと感じました。
舞台装置家とはメンバーに最も良い仕事をさせる舞台を設営することによって、ただの物理的な環境を行動や姿勢に影響及ぼす協力なツールに変換する役割を担っています。仕事場の環境整備はある程度の効果はあるとは思いますが、それ自体が業績を向上させるほどの力があると本書は語っていたのには驚きを感じました。
個人的にこうでありたいというキャラクターはハードル選手です
ハードル選手とはイノベーションに至るに多くの障害物がばらまかれていることを知っていながら、そうした障害をルールを破ってでも乗り越えたり、やり過ごす心得を持っている役割のことです。
私自身の考えとしてはイノベーションを生み出す人は多少なりともルールをはねのけることによって従来の考えを覆して革命を生み出してきたと考えているためです。本書でも3Mの従業員が規則の隙間を縫って新製品を生み出し大ヒットしたという記述があります。
会社や世間に縛られることなく自分の意思をやり遂げる姿勢に憧れを感じます。
こんな人におすすめ!
総評
イノベーションを生み出す人材の分類について教えてくれる本
人材を役割ごとに分類すると言う概念のおかげで、人々がどのようにかかわってイノベーションを生み出すのかわかります。
気になったらぜひ読んでみてね😆